トゥーマ・ランガローラ

ナッツに合わせたいチーズ「トゥーマ・ランガローラ」

トゥーマ・ランガローラ

シロカビタイプのチーズというと、少々強めの塩味とほのかに苦い後味を感じるものが多いのですが、トゥーマ・ランガローラはまるでバターとクリームの中間のようなコクはありますがチーズ独特のクセはあまり感じられん。クリームチーズのようにナッツやはちみつと合わせると美味しいチーズです。

元々は家庭の味

トゥーマ・ランガローラはイタリアのピエモンテ州、ラッチェロ社が生産地しているチーズです。元々はこの州のランゲ地方の各家庭で作られていたチーズでした。ランゲ地方はいくつもの丘陵地帯が多く、ワインの名産地としても知られています。また、このような地形は牛よりも羊のほうが飼いやすいそうで、この地方では牛よりもヒツジの放牧が盛んだったそうです。トゥーマ・ランガローラはそんな牛とヒツジの生乳を合わせて作られたチーズ。季節によって比率は微妙に変わるそうですが、おおよそ牛とヒツジのミルクが7:3で混ぜ合わされています。

まるでバターか生クリームのような風味

日本ではヒツジのミルクはなじみがありませんが、牛のミルクより味が濃いそうです。ですから羊のミルクから作られたチーズは、牛のミルクから作られたものよりも味が濃厚になりやすいのですが、トゥーマ・ランガローラは独特の酸味もあるせいか、どちらかといえばさっぱりとした味わいです。でも、羊のミルクの脂肪分はしっかりと感じるのでチーズというよりはバターとクリームの中間といった味わいです。我々になじみのある味に例えると、クリームチーズをもう少しだけすっぱくして脂肪分を高くしたような感じです。トゥーマ・ランガローラはシロカビタイプのチーズではありますが、熟成は短めで15日ほど。熟成が進んでくるとヘーゼルナッツにような力強い風味が出てきます。

甘くしても美味しい

日本ではチーズに何かをかけて味わう、ということはあまりありません。せいぜい胡椒をパラパラとかけて辛みをつけるくらいでしょうか。でも、チーズの本場ヨーロッパではチーズはジャムやはちみつといった甘いものをかけられることも多いです。トゥーマ・ランガローラもそういった甘味との相性もばっちり。また、クルミなどのナッツを加えるとチーズの旨みがより膨らみます。チーズのサンドイッチというとハムやレタスと一緒に挟むことが多いですが、トーストしたパンにトゥーマ・ランガローラとジャムかはちみつを加えてホットサンドにすると、1日を乗り切る力がわいてきますよ。チーズの味がちょっと苦手なお子様やお年寄りも甘みをつければ食べやすいですから、カルシウムの補強にもお勧めです。

熟成度合いに従ってワインを合わせてみよう

上記しましたとおり、ランゲ地方はイタリアのワインの名産地でもあります。ですからトゥーマ・ランガローラとワインの相性はばっちり。でもこのチーズは熟成度合いによってコクが増してきますので、ワインもそれに合わせて変えていきましょう。まだ若い時は酸味も強くさっぱりとしたあじわいなので、軽くてフルーティーな赤ワインを合わせます。熟成が進んでナッツにようなコクが出てくると、フルボディノ赤ワインの力強い味わいもしっかりと受け止められるようになるでしょう。ワインと合わせるときはナッツを少々チーズに加えておつまみを作ってみるのもお勧めですよ。

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