テット・ド・モワンヌ

専用の機械によって花びらのように削れるチーズ「テット・ド・モワンヌ」

テット・ド・モワンヌ

ハードタイプやセミハードタイプのチーズはミルクの旨みがギュッと凝縮された濃厚な味なので、薄く切って食べるのが一般的です。テット・ド・モワンヌもそのひとつ。しかもこのチーズを丸でリボンや花弁のように薄く削ぐ専門の道具もあるのですよ。

名前の由来は税金?

テット・ド・モワンヌとは修道士の頭という意味です。フランスに隣接したスイスのジュラ地方で15世紀から作られているテット・ド・モワンヌは、セミハードタイプのチーズで、ベレルー修道院で作られ始めたとも、修道院の領地を耕している農民が税として修道士の数だけチーズを収めたのが作られ始めともいわれています。どちらにせよ修道院と深いかかわりのあるチーズなのですね。チーズを作る過程でウォッシュタイプのチーズのように塩水で表面を洗うので、セミハードタイプにしては表面にねっとりとした粘り気があり、匂いも強いです。味のほうはというと、ピリッとした舌をさすような辛みがありまるでブルーチーズのようです。初心者にはちょっとハードルが高いチーズですが、ナチュラルチーズをいろいろ食べてきた人にとってはとても美味しく感じられることでしょう。

専用の削り機 ジロールは?

テット・ド・モワンヌはひとつの大きさが800グラムもある大きなチーズです。普通これだけ大きなチーズですと50グラムくらいから気って売り出されることも多いですが、テット・ド・モワンヌは200グラムくらいの大きさから売られることが多く、丸ごと買い求める方も珍しくありません。それはジロールという削り機があるからなんですね。これはチーズの真ん中につきさしてくるくると刃を回すことでチーズが薄くリボンや花びらのように削られていくこのチーズ専用に開発された道具です。もちろんほかのハードタイプのチーズにも使うことができますが、やはりテット・ド・モワンヌが一番きれいに削れるそうです。セミハードタイプや、ハードタイプのチーズは牛乳の旨みが濃縮された濃厚な味のうえ、水分が抜けて固いため、薄く切ったほうが美味しいのですね。くるくる回すたびにチーズが削れて行く様子はとても楽しく、パーティーの余興にもピッタリです。また、薄く削れたチーズは爽やかな後味を残しながら口の中でほろほろと崩れていくためついもう一枚、と手が出て800グラムのチーズがあっという間になくなってしまうことも珍しくないそうですよ。

ワインだけでなく日本酒でも試してみて

スイスのチーズはワインだけではなく日本酒にも良く合います。そのためテット・ド・モワンヌはちょっとこじゃれた居酒屋にも置いてあるところが増えてきました。大きなチーズを削るパフォーマンス的な要素も受けているのでしょう。ですから、大きなチーズは高いし、買っても食べきれないという場合はおつまみにこのチーズを出しているワインバーや居酒屋に行ってみましょう。フランスと国境を接した地域で作られているチーズですので、フランス料理のレストランに置いてある場合もあります。ワインに合わせる場合は赤と白どちらでも大丈夫ですが、あまり軽すぎるとチーズのコクに負けてしまいます。フルボディの赤ワインかコクのある白ワインを選びましょう。匂いが苦手というばあいは表皮を取り除いてからけずるとだいぶ匂いが抑えられます

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