タランテー

ヤギのミルクから作られたウォッシュタイプのチーズ「タランテー」

タランテー

チーズの表面を塩水やお酒で洗ってから熟成させるウォッシュタイプのチーズは、主に牛の生乳を原料にして作られています。でもこのタランテーは珍しくヤギのミルクから作られたウォッシュタイプのチーズ。独特の香りがたまりません。

美味しいチーズは高原の味

タランテーはフランスのサヴォア地方で作られているヤギの生乳を原料としたウォッシュタイプのチーズです。この地方ではザーネン種というヤギを6月~9月にかけて高地牧場に放牧し、美味しい牧草やハーブをたっぷりと食べさせます。ヤギがミルクを出す期間は牛よりも短く、春先~秋の終わりくらいまで。当然チーズ作りもその間に行われることが多いです。(現在は冷凍保存技術が発達しているので、生産量の多いシェーブルチーズは冷凍した生乳を使って冬季も生産されています)美味しい草を食べれば美味しいミルクが絞れ、美味しいミルクからは美味しいチーズが作れるというわけですね。

じっくりと水切りをしてから熟成

グランデ―の特徴はチーズを形成する際、ツウジョウノシェーブルタイプのチーズよりも水切りをしっかりとすることと、表面を天然の植物色素と白ワインで洗ってから熟成させることです。まるでウォッシュタイプのチーズのようですね。水切りをしっかりとすることでミルクの旨味がギュッと濃縮され、表面を洗うことで独特の風味が付くのです。シェーブルもウォッシュタイプのチーズも匂いが強い、という印象がありますが出来上がったチーズは表面が淡い茶色でアーモンドのような香ばしい臭いがします。また、表面に細かいしわがたくさんよっているのも特徴のひとつ。さらにチーズというとねっとりとした滑らかな舌触りの物が多いですが、グランデ―は水切りをしっかりとした分舌触りはカッテージチーズのようにボロボロとしています。でもその分ミルクの旨味がしっかりと感じられる味に仕上がっているのですよ。熟成が進むにつれて表面にはびっしりとカビが生え、味が濃厚さを増していきます。さらに表皮と中心部の間の中間層にはピリッとした辛みまで出てきて味が複雑化する面白いチーズでもあります。

よく冷やした白ワインと共に

グランデ―は味に特徴のあるチーズですから、料理に使うよりはそのまま食べたほうが味を損ないません。ワインを合わせるのならばちょっと甘めの白ワインがお勧め。少々塩分が強いのでワインの甘みが程よく塩味を中和してくれるでしょう。
このチーズは100グラムあたり、約1500円とナチュラルチーズの中でも高価な部類に入ります。生産される時期が限定されていますし、生産量もそれほど多くないので妥当なお値段かもしれませんが、買うにはちょっと勇気のいりますよね。でも、シェーブルタイプのチーズが大好き、という方はきっと気に入られると思います。「シェーブルタイプのチーズはあらかた食べてみたので新しい味に挑戦したい」という方や、何かの記念日のお祝いの一品におすすめですよ。入荷が不安定なので、チーズショップで買うよりは、インターネット通販の方が手に入りやすいかもしれません。また、あまり熟成させすぎると水分が抜けてチーズがぼそぼそになりすぎてしまいます。フランスから日本にくるまでにある程度日にちがたっていますから、買ったらできるだけ早く食べましょう。

この記事を読んだ方におすすめの記事はコチラ