スプリンツ

スイスのパルミジャーノ・レッジャーノ「スプリンツ」

スプリンツ

フランスと並ぶチーズ大国、スイス。チーズ・フォンヂュに代表されるチーズを使った名物料理も多いですよね。そんなスイスのチーズの中でも長い歴史と最高の硬さを誇るチーズ。それがスプリンツなのです。

ナイフで切れないほどの硬さ

スプリンツはスイスで最古の歴史を誇る牛の生乳を原料としたチーズで、古代ローマ時代から作られているという記録があります。スイスの原産地呼称統制であるAOCを4番目に獲得したチーズでもあるんですよ。歴史を持つチーズというのはハードタイプやセミハードタイプが多いのですが、スプリンツはハードタイプのチーズに分類されています。熟成期間は短くて18か月、長くてなんと3年。ここまで熟成させると水分は抜けきってしまい、ナイフの刃も通らないくらいの硬さになります。同じような硬さを誇る世界的に有名なチーズにイタリアのパルミジャーノ・レッジャーノがありますが、スプリンツはスイスのパルミジャーノとも呼ばれているのですよ。

薄く削る専用の器具も!!

長期熟成させることによって、スプリンツはミルクのコクとうまみが凝縮しています。ですから、鰹節のように薄く削ったほうがその旨みを十分に味わうことができるんですね。スイスではこのチーズを薄くスライスするための専用の道具まであるのです。リボンのように薄くスライスされたチーズは見た目にも美しく舌の上に濃厚なうまみを残しながらさらりととろけていきます。日本ではこの専用スライサーはなかなか手に入りにくいので、普通のスライサーで削って味わいましょう。外国のナチュラルチーズにありがちな独特の癖や匂いがほとんどないチーズですので、パスタやサラダにかけて料理の味を引き立たせたり、ブラックペッパーをふってそのままおつまみにしたり、と多彩な味わい方ができます。パルジャミーノレッジャーノに比べると知名度がいまいちですが、食べ比べるとスプリンツのほうがマイルドでよる日本人向けの味わいです。チーズがちょっと苦手という方もこれならおいしく食べられるかもしれませんよ。

お酒にだってオールマイティ

スプリンツはお酒のおつまみとしても優秀です。ワインだけでなく日本酒や焼酎さらにはウィスキーやブランデーにも良く合うのですよ。チーズ自体が非常に濃厚なうまみを持っているので、お酒にまけないんですね。味わい方も特別に手をかける必要はありません。薄く削ってパラパラと胡椒をふるだけでとても美味しいおつまみが完成します。もう少し手をかけたい、という場合はサラダの上に散らしたり、クラッカーの上に乗せたり、ハムや卵と合わせてオードブルにしたりしてみましょう。お酒の好みが様々な人があつまるホームパーティーなどにこのチーズがあると大変重宝しますよ。
また、お子様やお年寄りにはそのまま薄く削ったものを食べていただくと、少量でカルシウム、タンパク質の両方をとっていただくことができます。朝食にもお勧めですね。スプリンツはチーズショップやインターネット通販で100グラム1000円前後で売っています。国産のプロセスチーズに比べると高く感じますが、少量でも「食べた」という満足感を得ることができますので、100グラムだけでも長く楽しめます。乾燥しないように密閉容器に保存をしてちびちびと味わってください。