ブリッロ・ディ・トレヴィーゾ・アル・プロセッコ

爽やかなリンゴの香りがするチーズ「ブリッロ・ディ・トレヴィーゾ・アル・プロセッコ」

ブリッロ・ディ・トレヴィーゾ・アル・プロセッコ

イタリア独特のチーズといえばワインの絞りかすにチーズを漬けこんで熟成させる「ウブリアーゴ」(日本語で酔っ払いの意味)ですが、このブリッロ・ディ・トレヴィーゾ・アル・プロセッコは発泡ワイン、プロセッコの搾りかすに漬けこみました。爽やかな香りが特徴です。

実は意外に歴史が新しいウブリアーゴ

イタリアのヴェネト州で作られている牛の生乳を原料としたブリッロ・ディ・トレヴィーゾ・アル・プロセッコはセミハードタイプのチーズです。熟成させるときにワインを作った際に出るブドウの搾りかすに漬けて熟成させるのが特徴で、このチーズの場合はイタリアの代表的な発泡ワイン「プロセッコ」を作るときに出た搾りかすに漬けています。このような製法でできあがったチーズを「ウブリアーゴ」(酔っ払いという意味)といい、イタリア独特のものです。イタリア全土に様々なウブリアーゴがあり、味や風味はすべて異なっています。ちょうど日本の粕漬や奈良漬けのような感じですね。さぞかし長い歴史と伝統があるかと思いきや、ウブリアーゴの歴史はまだ100年程度しかありません。ウブリアーゴ誕生のきっかけは第一次世界大戦。イタリアの農民たちは貴重なチーズを兵士に食料として奪われることを恐れ、ワインの搾りかすの中に隠したものを後で取り出して食べてみたらおいしかった、ということが始まりです。その後ウブリアーゴの製法は一時途絶えていましたが、最近になってチーズ職人たちが次々と復活させていったのです。

まるで爽やかなリンゴのような香り

多くのウブリーゴがブドウの香りを纏う中、このブリッロ・ディ・トレヴィーゾ・アル・プロセッコは爽やかなリンゴのような香りがする、といわれています。人によってはかんきつ類の匂いともすっとする花の香りとも例えることもあります。ブドウの搾りかすに漬けたはずなのに、リンゴの香りがするとはとても不思議なことですが、プロセッコは発泡ワインでワインの中では軽やかな後口が特徴です。皆様ワインというと濃厚なブドウの香りをイメージされる方が多いので、軽い香りはブドウよりも淡い匂いのリンゴに例えられるのかもしれません。ヨーロッパのセミハードチーズは味も香りも水分が飛んだ分濃厚なものが多いのですが、ブリッロ・ディ・トレヴィーゾ・アル・プロセッコは搾りかすの効果かさわやかな酸味が感じられるさっぱりとした味わいです。ちびちびではなくパクパク食べたいチーズですね。

前菜としてもお勧め

ブリッロ・ディ・トレヴィーゾ・アル・プロセッコの酸味はヤギの生乳で作られたシェーブルタイプのチーズの酸味よりもさらに爽やかです。食べてくると食欲がわいてくるようなタイプの酸味のため、前菜として食べるのもお勧めでしょう。チーズというとデザートというイメージがありますのでちょっと意外ですね。また、蒸し野菜とも大変相性がいいので、ありあわせの野菜を蒸してチーズと一緒に食べてみましょう。栄養バランスもバッチリです。ワインに合わせるならもちろんプロセッコがお勧め。その他にも軽い味であれば赤と白どちらも問わずにおいしく合わせられる便利なチーズでもあります。食べやすいので外国産のチーズが初挑戦という方でも大丈夫ですよ。

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