プーリニ・サン・ピエール

エッフェル塔の異名を持つチーズ プーリニ・サン・ピエール

プーリニ・サン・ピエール

ヤギのチーズにとしてはセル・シュール・シェールに続いて二番目にAOC(フランスの原産地呼称制度)を獲得したチーズ。独特な形が特徴です。

あだ名はエッフェル塔?

プーリニ・サン・ピエールはフランスのベリー地方で作られているヤギのミルクを原料としたチーズです。ヤギのミルクを原料としたチーズとしてはAOCを二番目に獲得したもの、としても有名ですね。チーズの名前はパリを南に下ったベリー地方アンドル県の村にちなんでいます。てっぺんを少し切り落としたようなピラミッド型が特徴で、その独特の形からエッフェル塔という異名があります。

工場制と農家制

プーリニ・サン・ピエールは現在工場と農家の両方で作られていて、工場制のものには赤いラベルが、農家制のものには緑色のラベルが貼られています。農家制のものがより伝統的な製法を守っている分、値段も高価ですが風味も豊かです。工場制のほうは農家制のものに比べてクセがない分万人向けで、ヤギのチーズに初挑戦、という方はこちらのほうが食べやすいかもしれません。

若いうちは酸っぱい

ヤギの生乳が原料のチーズは、牛の生乳が原料のチーズよりも乳酸菌が多いのが特徴。ですから、できたばかりのチーズにはかなりの酸味があります。熟成が進むにつれてその酸味も和らいでいくのですが、酸っぱいヨーグルトのような味が大好き、という人は若いうちに食べても美味しく感じられるかもしれません。熟成が進むと塩味とミルクの甘みがまし、まさにチーズという味になります。ここまで約5週間。その間に表皮には青カビが生えることもありますが、品質の問題はありません。若いうちは甘いものと相性が良いので、甘口のワインやはちみつと合わせると美味しくいただけます、熟成が進んだものは、しっかりとした味わいの赤ワインが良く合います。

熟成が進むとカラカラに

ヤギのチーズのもうひとつの特徴は、熟成が進むと締まる、ということです。シロカビタイプのチーズやウオッシュタイプのチーズとは真逆ですね。水分が抜けていくわけですから、その分味は濃厚になります。しかしその反面匂いや独特の癖もきつくなります。日本ではあまり熟成が進んだものは売られていませんが、フランスではチーズのミイラのようなものも売られています。気になった方はとことんまで熟成したプーリニ・サン・ピエールを試してみてはいかがでしょう。

ヤギのチーズには旬がある。

通常、ヤギは1~3月に出産の時期を迎え8月に子ヤギは乳離れを迎えます。つまり、ヤギのミルクが手に入るのは1~7月まで、そこからチーズを作り熟成させるとヤギのチーズの食べごろは2月~遅くとも10月くらいまでということになるでしょう。現在は絞ったミルクを冷凍したり、出産を調整したりして、1年中一定の品質を保ったチーズを生産できるようになっています。しかし、やっぱり一番おいしいのは自然の摂理に従って摂れたミルクで作ったチーズです。ヤギのチーズの旬は2月~10月と覚えておけば、美味しいチーズに巡り合うチャンスも増えることでしょう。最近はデパートのチーズ売り場などでも「このチーズは今が旬」などのポップを見かけることが増えてきました。チーズは保存食品ですが、旬を考えて食べるとよりおいしく味わえるのですね。

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