ポン・レヴェック

チーズの名産地の最古参、ポン・レヴェック

ポン・レヴェック

カマンベールやリヴァロなど多くの有名なチーズを作りだしてきたフランスのノルマンディー地方。そこで作られている最も歴史のあるウォッシュタイプのチーズがポン・レヴェックなのです。

生産は12世紀から。

フランスのノルマンディー地方と言えば、カマンベールやリヴァロなどを生み出したチーズの名産地です。そこでもっとも歴史が古いウォッシュタイプのチーズがこのポン・レヴェック。12世紀には修道院で作られ始めた、という記録が残っていますが、もっと古くから作られていたという説もあり、起源は未だにはっきりとはしていません。ただ、昔は「アンジェロ」と呼ばれていたポン・レヴェックは、12世紀ころにはすでに食事の締めくくりのデザートとして広く使われていたという記述が残っているので、長い間人々に愛されてきたことだけは確かなようです。ポン・レヴェックという名前が使われ始めたのは17世紀からのことで、これが生産の中心地だったポン・レヴェック村にちなんでつけられたと言われています。

AOCに認定されてはいるけれど

ポン・レヴェックはフランスのAOC(原産地呼称制)に認定されているチーズです。AOCに認定されると原材料から産地まで厳しく定められるというイメージがありますが、ウォッシュタイプのチーズを作る上で重要な工程である、「ウォッシュ」(チーズを塩水やお酒で洗うこと)の方法に関しては、それほど厳密な決まりがありません。ですから、AOCに認定されているウォッシュタイプのチーズは作っている工場や農家によって匂いに微妙に差があります。日本に輸入されているものは比較的匂いの薄いものが多いのですが、フランスから日本までは距離がありますので、輸送されている間に熟成が進んでしまうということもあります。ポン・レヴェックはウォッシュタイプのチーズの中でも匂いが薄く、味もマイルドで初心者向き、と言われていますが、初挑戦という方はできるだけ若いものを選ぶと食べやすいでしょう。

そのまま食べる他、料理に使っても

ポン・レヴェックはねっとりとした舌触りと、牛乳のコクのあるミルクの風味が特徴です。ウォッシュタイプにしては、塩味がきつくないのでそのまま食べても十分に美味しいです。
また、このチーズの特徴に熱すると風味が増すというものがありますので、パンに乗せてホットサンドを作っても美味しいでしょう。
そして、ポン・レヴェックはウォッシュタイプにしては珍しく魚と相性の良いチーズです。特にお勧めなものはサーモン。秋から冬にかけて美味しいサーモンが手に入ったら、このチーズをたっぷりとかけてオーブンで焼いてみましょう。とても美味しいサケのチーズ焼きができます。また、日本風のアレンジとしては、北海道名物の「サケのちゃんちゃん焼き」にポン・レヴェックを追加する、というものがあります。たっぷりの野菜とサケ、そして醤油の風味にチーズのコクが加わって、一風変わった美味しさです。普通の食べ方に飽きた、というかたはぜひ試してみてくださいね。ワインと合わせるならば軽めの赤ワイン全般かどっしりとした白ワインとあいます。魚と合わせるのならば日本酒でも楽しめるでしょう。保存する場合はしっかりと密封しないと冷蔵庫の他の食材に匂い移りがしてしまうので注意しましょう。

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