ピエール ロベール

まるでビロードのようなシロカビに覆われたチーズ「ピエール ロベール」

ピエール ロベール

ヨーロッパのチーズは長い歴史を持っているもの、というイメージがありますが第二次世界大戦後も新しいチーズが次々に生み出されているのです。ピエールロベールもそのひとつ。まるでビロードのようにきめ細やかなシロカビに覆われたコクのある濃厚な味が楽しめます。

ブリーの産地で作られた新しいシロカビタイプのチーズ

フランスのイル・ド・フランス圏 セーヌ・エ・マルヌ県で作られているピエールロベールは、シロカビタイプのチーズです。この地域で作られているシロカビタイプのチーズというとブリーが有名ですね。このチーズはまだ歴史が新しくロベール=ルーゼル氏とその友人のピエール氏の両方の名前を取って名づけられました。このチーズの特徴はなんといっても脂肪分の高さ。チーズの製造過程で生クリームを添加するトリプルクリームという製法で作られていますので、脂肪分が75%もあるのです。一般的なチーズの脂肪分が40%~55%なのでその高さがお分かりいただけると思います。ここまで脂肪分が高いとバターやクロテッドクリームにも似た風味になってきますので、そのまま食べる他パンやクラッカーに塗っても美味しく食べることができます。このようなトリプルクリームのチーズに使われる牛乳は殺菌されたものが多いのですが、ピエールロベールは無殺菌のためミルクの甘みがまだ生きていて脂肪分の高さに負けていません。外皮を覆う真っ白なシロカビから熟したマッシュルームのような香りがしだしたら食べごろですよ。

ボジョレーヌーボーと合わせても

脂肪分の高いチーズはコクがあり、クセを感じさせないため万人受けする味です。ですからチーズの保存方法が向上した第二次世界大戦後、ヨーロッパやフランスで盛んにつくられるようになりました。チーズといえばワインですが、ここまで脂肪分の高いワインですとどうしても後口が重くなりがちです。その後口の重さを洗い流すために効果的なのが炭酸。シュワシュワとした泡が口の中に残った脂肪分をきれいに洗い流してくれるでしょう。ですからスパークリングワインと合わせるのがお勧め。お祝いなどの時は奮発してシャンパンでもよいでしょう。また、毎年秋になると話題になるボジョレーヌーボーと合わせても美味しい、という意見もあります。今年の秋はボジョレーヌーボーの解禁日と合わせてこのチーズを楽しんでみるのもお勧めですよ。

カビにはご注意を

脂肪分が高いチーズ、というのはとても栄養価が高いです。ということはカビにとっても絶好な繁殖地。保存状態が悪いと外皮だけでなく内部にもカビが生えてしまいます。ビエールロベールは1個当たり500グラムもある結構な多さのチーズです。ハーフタイプも売られていますが、それでも250グラムはあるでしょう。
脂肪分の高いチーズを250グラム食べるのはなかなか大変です。少しずつ味わおうという場合はラップで厳重にまいて清潔なタッパーに入れて保存しましょう。また、切り分けるときも常温に出しておくとバターのようにとろけてしまうので、冷蔵庫から出してすぐに必要な分だけ切り分けて残りは仕舞いましょう。チーズというよりバターのように扱ったほうが良いですね。もちろん一回で使い切ってしまうのが最良の方法です。

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