ピアーヴェ メッツァーノ

地元で長く愛され続けてきたチーズ「ピアーヴェ メッツァーノ」

ピアーヴェ メッツァーノ

日本人にとってはチーズはまだ新しい食べ物ですが、ヨーロッパの人々にとっては自分が生まれ育った土地のチーズこそ世界一、と思っている方も珍しくありません。ピアーヴェ メッツァーノもそんな地元の人々に愛されてきたチーズ。2010年にDOPを獲得しました。

まろやかな山のチーズ。

ピアーヴェ メッツァーノはイタリアのヴェネト州ベッルーノで生産されている牛の生乳を原料としたセミハードタイプのチーズです。名前の由来はこの土地を南北に流れている
ピアーヴェ川。皮がチーズの名前になるなんてちょっと珍しいですね。2010年にDOP(イタリアの原産地名称保護制度)を獲得したので、現在はミルクの生産から熟成、出荷までこの土地で行われています。高地で作られている伝統的な山のチーズのひとつなのですが、素朴さよりもまろやかさ、癖のなさが際立つ優しい味わいです。ひとつの大きさが5~7キロあるために地元でも100グラム単位でカットされて売られています。

薄い塩味にかすかに漂うパイナップルのような香りが特徴

ピアーヴェ メッツァーノはチーズが完成した後61~180日ほど熟成させた後に出荷されます。ピアーヴェと一口に言っても熟成期間により呼び名は変わり、もっと早くに出荷されるものも、年単位で熟成させるものもあります。しかし現在最も流通しているのがこの
ピアーヴェ メッツァーノなのです。山のチーズというと、保存性を第一に考えて作られていますので、塩味がきついものが多いのですが、このチーズはそれほど塩味がきつくなく、舌触りもソフトです。アミノ酸が結晶化するほど熟成させたものも美味しいのですが、やはりむっちりもっちりとした舌触りでないと、チーズを食べているという感じがしにくいですね。また、熟成の期間が長いほど匂いが強くなっていくチーズが多いのですが、ピアーヴェ メッツァーノはほとんど匂いがせず、口に含んで飲み込んだ後にかすかにパイナップルのような果物の匂いが残ります。外国産のナチュラルチーズが初めての方でも食べやすい味、といえるでしょう。

パンとの相性もバッチリ

イタリアではチーズはそのままで食べるか、ハードタイプのチーズはすりおろしてパスタやリゾットにかけることが多いです。でもピアーヴェ メッツァーノはすりおろすにはちょっと柔らかすぎるので、そのまま食べる他はパンと一緒に味わうのがお勧め。食パンでも美味しいですができればちょっと歯ごたえがあるパン・ド・カンパーニュの上に薄く切ったチーズをのせて食べると、かみしめるほどにパンとチーズの旨みが口の中に広がっていくでしょう。レタスやトマトなどの野菜を添えれば栄養もバッチリ。理想の朝食になる他、夜食にもお勧めです。

手に入れやすい価格もうれしい

現在、日本に輸入されている外国産のナチュラルチーズは関税の関係もあって100グラム1000円前後が平均です。おつまみの一品として気軽に買うにはちょっと高いですよね。でもこのピアーヴェ メッツァーノは、100グラム700円前後とDOPに指定されているナチュラルチーズの中ではかなりお得な値段です。安いから味がいまいち、というわけでは決してないのでナチュラルチーズの入門編としてもぴったり。チーズ売り場で見かけたら手に取ってみてはいかがでしょうか。

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