ペライユチーズ

ロックフォールの製造後に作られるチーズ ペライユ

ペライユチーズ

フランスで作られているヒツジの生乳が原料のチーズといえば、ロックフォールが有名ですが、そのロックフォールの生産が終了した後に作られるフレッシュタイプのチーズがペライユです。

季節限定の味

ペライユはフランスのルエルグ地方で作られている珍しい羊の生乳製のフレッシュチーズです。この地方で最も有名なチーズと言えばロックフォール。ペライユはロックフォールを作っているのと同じ地域で、ロックフォールの副産物的なチーズとして誕生しました。牛は一度子供を産むと、ほぼ1年間にわたってミルクを出し続けますが、羊は子供を産んだ冬から初夏にかけてまでしかミルクを出さず、しかもその量は牛やヤギに比べるとずっと少ないのです。ですから、長い間ペライユはロックフォールを作っている農家の自家消費的なチーズでした。しかし、畜産技術が向上して羊のミルクの生産量が増えたことと、羊の生乳製のチーズの良さをもっと知って欲しいという農家の方の情熱により、ペライユは少しずつ生産量が増えていき、今では海外に輸出できるまでになりました。しかし、フレッシュチーズである以上季節限定であることには変わりなく、毎年2月~3月くらいに生産が始まり、どれほど遅くても10月には販売が終わってしまいます。

フレッシュチーズでも熟成する

ペライユは製造後8~10日後にはもう食べられます。しかも、フレッシュチーズにしては賞味期限が長く、味の変化が楽しめる面白いチーズなのです。羊の生乳は牛やヤギの生乳に比べると、脂肪分が多く非常にコクのある味がします。出荷された直後のペライユは少々硬めですが、2~3日置くとトロリとしたクリーム状になってきます。このころが食べごろとされますが、さらに日数を置くと独特の癖が出てきます。ちょっとクセのあるチーズが好き、というチーズ好きの方は賞味期限間近まで置いておいた方が好みの味になるかもしれません。

AOCに最も近いチーズ?

ペライユは今AOCに最も近いチーズと言われています。現在、ペライユは農家制のものと、工場制のものの2種類が作られています。また、フランスさんの羊のミルクが足りなければ、スペインなどから羊のミルクを輸入して生産量を増やすこともあるそうです。AOCに認定されてしまえば、作り方や生乳の生産地まで厳格に指定されてしまうため、チーズの美味しさは守られますが、その反面価格が上昇したり品薄になってしまう可能性があります。AOCに認定されれば知名度は格段に上がるのですが、私たちの手に入りにくくなることを考えると、素直に喜べない複雑な気分になるかもしれませんね。

チーズの熟成に合わせてワインもフルボディに

ペライユは赤と白、どちらのワインにも合いますが、熟成の進んでいないわかいものにはフルーティーなワインを。熟成が進んだものはしっかりとしたフルボディのワインを合わせるとよいでしょう。白ワインならば辛口のものの方が合いやすいようです。柔らかいペライユを薄く切ったバケットに塗っただけで立派なオードブルになるでしょう。好みでオリーブを添えたり、胡椒を降ったりするとよいでしょう。若いものを買ってきて、ゆっくりと味わいながら変化していく味を楽しむ、といった食べ方もお勧めですよ。その場合は、乾燥をしないように密閉容器に入れて保存しましょう。

この記事を読んだ方におすすめの記事はコチラ