パヴェ コレジアン

石畳という名前のチーズ「パヴェ コレジアン」

パヴェ コレジアン

ヨーロッパのチーズの中には十キロを超える大きなものも珍しくありません。また、熟成が進むにつれて水分が飛び、すりおろせるほどに硬くなるものもあります。パヴェ コレジアンはその両方の特性を併せ持つチーズ。石畳、と名付けられたのもうなずけます。

まるでレンガのようなチーズ

フランスのリムーザン圏 コレーズ県で製造されている牛の生乳を原料としたパヴェ コレジアンはハードタイプのチーズです。パヴェとは石畳、という意味でコレジアンとはコレ―ズ県のという意味を持ちます。つまり、直訳するとコレ―ズ県の石畳という意味なのですね。円筒形のチーズが多い中、このチーズは積みやすいようになのかレンガのような直方体をしています。しかも17キログラムもの重さがあり、表面にはこげ茶色のカビがびっしり。確かに石畳に見えなくもありません。

はちみつ色の内面に秘められた美味しさ

パヴェ コレジアンは大きいので100グラム単位で切り分けられて売られています。それを見ると、茶色くごつごつとした外皮とは対照的に内面ははちみつ色で凝縮したミルクの美味しさを予想させます。長期熟成されたハードタイプとはいえ、すりおろしたり削ったりしなければ食べられない、というわけでもなく生食でも十分に食べることができます。また、長期熟成した割には匂いも穏やかで、ヨーロッパのナチュラルチーズを食べつけていないという人にもお勧めですよ。

カンタルによく似た味わいだけれど

パヴェ コレジアンの味は日本でも比較的に手に入りやすい、カンタルによく似ているといわれています。同じ牛の生乳が原料のハードチーズなのですから自然と似てしまうのかもしれません。しかし、パヴェ コレジアンのほうが若干酸味が穏やかでミルクのコクが弱くさっぱりとした美味しさです。人によってはカンタルよりもおいしい、と思うかもしれませんね。後味がかすかに藁のような香りがしますが、気になるほどでもありません。外皮は取り除いて食べますが、ヨーロッパのチーズに食べなれていない人ほど厚く剥いたほうが匂いも癖も弱くなります。

熱を加えても美味しい

パヴェ コレジアンは生食のほかに熱を通しても美味しく食べることができます。軽く焼いてホットサンドにしても良いでしょう。クルミなどのナッツ入りのパンがお勧めです。チーズとナッツのコクがまじりあった美味しさはちょっと感動的。その他、レーズンパンなどでも美味しいですよ。ワインと合わせるならばミディアムボディの赤ワインが良く合いそうです。クセのない味わいなので、白ワインでも行けるかもしれません。

普段使いのチーズとして気取らずに食べよう

ヨーロッパのナチュラルチーズは、100グラムあたり1000円前後が相場です。日本のプロセスチーズに比べれば随分高値ですよね。大切に買ってちびちびと食べるという方が多いのではないでしょうか。でもパヴェ コレジアンは100グラムあたり700円前後とかなりお得。思い切ってたくさん買ってみていろいろな調理法を試してみても面白いですよ。保存をする場合は断面が渇かないように、ぴっちりとラップをかけるとよいでしょう。塩味が穏やかなチーズなので、思い切って大きく切って食べても「しょっぱくて食べられない」ということもありません。パーティーのおつまみにもお勧めです。