オリヴェ・サンドレチーズ

黒い白カビタイプのチーズ オリヴェ・サンドレ

オリヴェ・サンドレチーズ

真っ黒であまり美味しそうな外見をしていないチーズですが、実はオリヴェ・サンドレはシロカビタイプのチーズなのです。

黒いものの正体は灰

オリヴェ・サントレはフランスのサントレ地方で作られるチーズです。この地方はヤギの生乳から作られたチーズ作りが盛んなことで知られていますが、このチーズの原料は牛の生乳。しかしその作り方にはヤギのチーズ作りのアイデアがしっかりと生かされているのです。チーズを覆っている真っ黒いもの。その正体はブドウの木の枝を燃やした灰。サントレ地方はワインの生産も盛んなので、ブドウの木がたくさんあるのですね。ヤギの生乳で作られたチーズは牛の生乳で作られたチーズよりも柔らかいものが多いので、保存と水分を吸収させる目的で、灰をまぶすものが多いのです。日本にも「灰干しわかめ」という商品がありますが、灰は冷蔵技術がなかった時代、保存料として重宝されていました。元々は農家の保存食として作られていたチーズですので、できるだけ長く食べることができるようにという工夫でしょう。ちなみにこのチーズの名前の「サンドレ」はフランス語で「灰」という意味です。

実はシロカビタイプのチーズ

もっちりとした歯ごたえと真っ黒い外見から、オリヴェ・サンドレはセミハードタイプのチーズと思われがちですが、実はシロカビタイプのチーズなのです。シロカビタイプのチーズといえば、カマンベールに代表されるように中がトロトロのタイプがほとんどなのですが、オリヴェ・サンドレは灰の効果で中の水分がなくなり、もっちりとしたかみごたえのあるチーズに仕上がっています。水分がなくなった分、普通のシロカビタイプのチーズよりも長く熟成させることができるので、このチーズ独特の風味が生まれるのでしょう。
この灰は食べることができますが、匂いの元でもあるので気になる方は少し厚めに外皮を削って食べるとよいでしょう。

赤ワインと合わせて

オリヴェ・サンドレの美味しい食べ方は、薄く切ってそのまま召し上がるのが一番です。ロレーヌ川流域で生産される赤ワインと合わせるのがお勧め。クリーミーな味がワインと良く合うことでしょう。

最近はフランス料理店でも

オリヴェ・サンドレは250グラム程度の塊で作られます。ですから、基本的には一個単位の販売になります。100グラムが1200円程度とチーズの中では特別高価、とは言えませんが、一個まるごと買って口に合わなかったらどうしようと悩む方もいるでしょう。
最近ではチーズが豊富に取り揃えられているフランス料理店も増えてきました。このオリヴェ・サンドレも「ブルゴーニュ産の赤ワインに良く合う」ということで、フランス料理店では好まれているようです。「試しにちょっとだけ食べてみたい」という方は、このチーズを置いてあるフランス料理店を探されてみてはいかがでしょうか。

置きすぎに注意

オリヴィエ・サンドレは長期保存が効くチーズですが、灰に脱水効果があるのであまり置いておくとカラカラに干からびてしまいます。250グラムのチーズを一度に食べきるのは大変ですが、できれば開封後は1週間以内に食べきるようにしましょう。保存するときは、ラップで切り口を覆ったうえでアルミホイルにくるむと乾燥を防ぐことができます。乾燥しかけてしまったものは、ジャガイモの上などに乗せて焼くとラクレットのような風味が楽しめます。

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