オールドウィンチェスター

パルジャミーノ・レッジャーノを意識して作られたチーズ「オールドウィンチェスター」

オールドウィンチェスター

同じ名前のバラをイメージされる方もいるでしょうが、このオールドウィチェスターはイタリアのパルミジャーノ・レッジャーノを意識して作られたハードタイプのチーズです。見た目は地味ですが、口の中でミルクの旨みが花開きます。

見た目は地味だけれど

イギリスのハンプシャー州にあるLyburn Farmhouse Cheeses社が生産している牛の生乳を原料としたオールドウィンチェスターはハードタイプのチーズです。このチーズの歴史は意外と新しく、本格的に生産されだしたのは第二次世界大戦後なのですね。ヨーロッパのナチュラルチーズというのは、今でも毎年新作が作られています。チーズは元々保存食なのですが、近年の冷蔵技術の発達により新しく作られるチーズは脂肪分や水分が多めの滑らかでソフトな舌触りとコクのある味わいのものが多いです。しかし、このオールドウィンチェスターは「オールド」の名が示す通り、熟成期間が長い伝統的な作り方をしています。熟成の結果、外皮は薄茶色に変色し内部も濃いアイボリー色をしています。パルジャミーノ・レッジャーノを意識して作られた、ということで画意見は確かによく似ています。口に含むと体温でチーズがゆっくりと溶けだしてミルクの旨みが口の中にあふれてきます。まるでつぼみだった花が開いていくように美味しさがにじみ出てくる様子は、保存食の底力が感じられますよ。イギリスのチーズの品評会、ブリティッシュチーズアワーズでモダン・ブリティッシュ部門で金賞を受賞しただけのことはあります。

アミノ酸がプチプチと弾ける

長期熟成をしたチーズはアミノ酸が結晶化し、ジャリジャリとした舌触りになります。オールドウィンチェスターも長いものでは16か月ほど熟成させますので、アミノ酸が結晶化します。でもこの食感がちょっと面白くて、まるで魚卵を混ぜ込んだようなプチプチとした舌触りなんです。チーズ本体はほろほろしていますので食感の対比も楽しめますね。オールドウィンチェスターは脂肪分が48%と決して高くはありませんが、パクパクと食べるタイプのチーズではありません。薄く切ったものを時間をかけてちびちびと楽しみたい。そんなチーズなんですよ。

ウィスキーとのハーモニーを楽しんで

チーズに合うお酒、というとどうしてもワインがイメージされますが、イギリスのチーズはやはりイギリスの銘酒ウィスキーと楽しんでもらいたいですね。一昔前まではウィスキーは大人の男性のお酒、というイメージが強かったのですがハイボールの人気により、若い女性もウィスキーを口にする機会が増えてきました。スコッチやアイリッシュウィスキーは種類によって味も香りもワインのように様々です。チーズに合うお気に入りの一品を見つけるのも楽しいでしょう。オールドウィンチェスターの味自体は、めだったくせもなく、食べやすいものです。おつまみにする場合は、コショウをひと振りするとピリッとした辛みが余計にお酒との相性を高めてくれるでしょう。また、パルミジャーノ・レッジャーノを意識して作られただけあって、料理の食材としても使うことができます。パスタやサラダ、スープにコクが欲しい場合はぜひ削ったオールドウィンチェスターをかけてみましょう。