モンブリアック

フランスの新顔のブルーチーズ「モンブリアック(ロッシュ・バロン)」

モンブリアック

開発されてまだ20年ほどしかたっていない、新しいアオカビタイプのチーズ、モンブリアック。数百年の歴史を持つものも珍しくないフランスのブルーチーズの中でも今、人気が高まっているそうです。

チーズの名産地で作られた新顔

モンブリアックはフランスのオーヴェルニュ地方で作られている誕生して20年ほどしかたっていない新しいチーズです。オーベルニュ地方といえば、フランスのAOC(原産地呼称統制)に認定されているチーズもたくさん生産されているチーズの名産地ですが、新しいチーズの開発にも意欲的なんですね。一般的なアオカビタイプのチーズが脂肪分45%くらいなのに対し、モンブリアックは55%と少し高めです。また、牛の生乳が原料なのですが、まるでシェーブルタイプのチーズのように表面に灰がまぶしてあるのも特徴のひとつです。ちなみに、灰をまぶすのはかつては虫よけのためでしたが、今では装飾の一種になっているようです。この灰はそのまま食べても人体に影響はありません。

アオカビタイプのチーズだけれど……

アオカビタイプのチーズというと、アオカビのピリッとした辛みと独特の匂いと風味が特徴の、どちらかといえば外国製のナチュラルチーズになれた方向けのチーズです。白カビタイプのチーズに比べると好き嫌いが別れるので、日本で売られているもののほとんどが外国からの輸入品ですね。でも、モンブリアックはアオカビこそ入っているものの、その量はロックフォールなどと比べるととても少ないです。そのため、アオカビ独特の風味がほとんどなく、脂肪分の高さも手伝って口当たりの良い、食べやすいチーズになっています。アオカビタイプのチーズが大好き、という方には物足りない感じがしますが、アオカビタイプのチーズを食べたことがない、という方の入門編にはぴったりのチーズでしょう。

別名ロッシュ・バロン

モンブリアックはチーズの販売店によっては「ロッシュ・バロン」という名前で売られています。おそらく製造元の関係でこのようなややこしいことになっているのでしょう。これからモンブリアックを食べてみよう、と思う方は「ロッシュ・バロン」という名前も憶えておきましょう。全く同じものです。

最近のチーズは高脂肪でクセがない?

チーズ大国のフランスでは、百年以上の伝統を持つチーズと第二次世界大戦後に開発された新しいチーズが同じように売られています。日本のお漬物の市場に少し似ていますね。伝統的なチーズと、新しいチーズの見分け方のポイントのひとつは脂肪分。新しいチーズほど脂肪分が高い傾向にあります。中には脂肪分70%なんてものも。そしてもうひとつのポイントはアオカビタイプやシロカビタイプなどの体裁をとっていても、そのチーズが持つ独特のクセがあまりないことです。日本でも、本来はクセや匂いが強いはずの納豆や漬物などが、今ではとてもマイルドで食べやすくなっていますね。フランスでもそれと同じことが起こっているようです。これを頭に入れておくと、チーズを選ぶ際の参考になりますよ。

脂肪分が高いので、ワインは軽めのものを合わせて

モンブリックは脂肪分が高いチーズですから、ワインと合わせるならば軽くてフルーティーな赤を選びましょう。また、脂肪分のせいで後口が重く感じられる場合はリンゴなどのフルーツや、セロリやキュウリなどのさっぱりした野菜と組み合わせると美味しく食べられます。

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