メルルルージュ

フランスで作られているワインの搾りかすで漬けたチーズ「メルルルージュ」

メルルルージュ

ワインの搾りかすに漬けこんで熟成させるタイプのチーズは、イタリア産のものがほとんどですが、これはフランスで作られたチーズです。イタリア産のものとはまた違った風味と美味しさが味わえます。

チーズの粕漬?

チーズをワインの搾りかすに漬けて熟成させる、という方法は第一次世界大戦中にイタリアで生まれた方法です。チーズ農家が兵士たちにチーズを略奪されるのを恐れ、とっさにワインの搾りかすの樽にチーズを隠したのが始まだそうですよ。現在イタリアではいろいろな種類のワインの搾りかすに漬けられたチーズが作られています。さて、このようにどこかの国でおいしいチーズを作る方法が発見されると、自然とそれは他国へと広がっていきます。イタリアのお隣の国、フランスもチーズとワインが名産。とすればワインの搾りかすでつけたチーズが作られるのは時間の問題でした。フランスのイル・ド・フランス圏で作られている牛生乳を原料としたメルルルージュはハードタイプのチーズをシャトー・クロージュを醸造したあとのワインの搾りかすに漬けたものです。メルルとはブドウのメルローシュのこと。日本でも「粕漬」という調理法がありますが、これはまさにチーズの粕漬と言えるでしょう。

ワインの香りが口の中に広がるチーズ

日本の粕漬は、つけられたものに香りと共に独特の甘みがつきますが、ワインの搾りかすに漬けこまれたチーズに特別な味がつくことはありません。その代りワインの香りはバッチリと着くため、チーズの独特の乳の匂いが苦手という人にもお勧めです。また、ワインの搾りかすが防腐剤の役割を果たすのか、塩味がマイルドなのも特徴です。ワインとチーズを一緒に食べると、口の中に独特の芳香が広がりますね。このチーズはそれをチーズだけで味わうことができるのです。チーズ自体にそれほど癖はありません。口の中でゆったりと溶けていく口どけの良さも特徴で、おつまみとしては一級品でしょう。

ワインにもピッタリだけれども

メルルルージュは、おつまみ向きのチーズと紹介されることが多いです。確かにワインの搾りかすに漬けられたチーズですから、ワインとの相性はぴったり。しかも、「度のワインがぴったり合うのだろう」と悩むことも少ないでしょう。搾りかすを産みだしたワインとともに楽しめばよいのです。でも、メルルルージュはとても食べやすいチーズですので、ワインのおつまみだけでなく、テーブルチーズとしてもおすすめなんですよ。また、ワインの搾りかすに漬けられたから、といってワイン以外と合わないというわけでもありません。パンやクラッカーの上に乗せて食べても美味しいのです。特にレーズンが入ったパンとの相性は格別でしょう。たとえワインが飲めなくても、ワインの香りには食欲増進の効果がありますから、お料理に使ってもよいのですよ。特にお子様やお年寄りの場合は、野菜と一緒にレーズンパンに挟むと一風変わったオシャレなサンドイッチが出来上がります。
普通のサンドイッチに飽きてしまった、という方にもお勧めです。また、野菜の上に乗せて火を通すと、ワインの香りも手伝ってとてもしゃれた料理になるでしょう。おつまみだけでなく、いろいろな使い方を試してみてくださいね。