マスカルポーネチーズ

ティラミスで一躍有名に。お菓子にあうチーズ

マスカルポーネ

1990年~91年にかけておこった空前のティラミスブームを覚えている方もおられるでしょう。このチーズはこのブームがきっかけで日本で広く知られるようになりました。
お菓子がきっかけでチーズが有名になったのは実はこれで2度目。1度目は1970年代のチーズケーキブームです。この時はクリームチーズが有名になりました。

昔は冬の特産品だった?

マスカルポーネはもともとロンバルディア州の冬期の特産だったようですが、現在はイタリア全土で生産されています。乳脂肪分が80%もあるフレッシュチーズで、まるでバターと生クリームの中間のようななめらかでコクのある舌触りが特徴です。クリームチーズの仲間の中では一番歴史が古く、クリームチーズの特徴である酸味もありません。その代りさわやかな甘みがあり、それ自体がデザートとして食べられることもあります。

他のチーズとの関係

マスカルポーネの中でも高級品とされるものは、パルミジャーノ・レッジャーノの制作過程ででた乳脂肪分を使用します。生乳をとことんまで利用しつくすヨーロッパの人々の知恵を感じますね。また、ロックフォールやゴルゴンゾーラなどのアオカビタイプのチーズと混ぜ合わせて料理に使われることも多いです。これは、これらのチーズがアオカビを繁殖させるためにチーズの塩分濃度を高くしているために、塩気を緩和するのが目的。マスカルポーネは熟成させるタイプのチーズと違い、自己主張をする味はありませんがその分ほかのチーズの美味しさを際立たせる名わき役でもあるのです。

お菓子だけじゃない?マスカルポーネの美味しい食べ方

脂肪分が多く、まるで砂糖が入っているかのような甘みを持つマスカルポーネはそのまま果物のソースをかけたり、ジャムと一緒にクラッカーなどにつけて食べると美味しいデザートになります。また、エスプレッソの上に載せれば簡単にティラミスの風味の飲み物が完成するのですよ。また、本場イタリアでは燻製にすることもあるようです。いったいどんな味になるのか、ちょっと食べてみたいですね。そして、このチーズは甘口のワインと相性がぴったり。甘口のスパークリングワインやアイスワインに合わせてみましょう。甘みと甘みが口の中でぶつかるのでは?と思われがちですが、お互いが甘みを引き立てあってとても美味しくいただけます。
 しかし、マスカルポーネの食べ方はお菓子だけではありません。生ハムと合わせてサンドイッチや、濃厚なパスタソースに。ヨーグルトと混ぜ合わせて揚げ物のソースにと食材としても大活躍しています。でもやっぱりほかのチーズに比べて日本では食べ方のレパートリーが少ないかも……。いえいえ、それももうすぐ昔の話になりますよ。最近では乳製品の会社がマスカルポーネを使うことが条件の料理コンテストを開催したり、和食のレストランが食材としてマスカルポーネを取り入れたりしています。きっとあと数年すれば、マスカルポーネはもっと私たちの身近なチーズになっていることでしょう。

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