マンチェゴチーズ

ドン・キホーテも称賛した!?マンチェゴチーズ

マンチェゴチーズ

スペインのラ・マンチャ地方といえば有名な小説ドン・キホーテの舞台。そこで作られているのがスペインを代表するチーズ、マンチェゴです。

スペインチーズの代表選手

ヨーロッパのチーズというとフランスやスイスが有名ですが、スペインだってチーズの生産量では負けてはいません。しかし、今一つ外国でスペインのチーズがマイナーなのは、生産されたチーズの大部分が国内で消費されてしまうからです。しかし、輸出されているチーズもないわけではありません。その中でももっとも有名なのがこのマンチェゴチーズなのです。

原材料は羊の生乳

マンチェゴは羊の生乳を原料としたハードタイプのチーズです。羊の乳というと珍しいもののようなイメージがありますが、スペインの気候は雨が少なく、さらに山岳地帯が多いので牧草をたくさん必要とする牛の飼育には今一つ不向きなのです。その代り盛んなのがヤギと羊の飼育です。現在のスペインでは羊は約900万頭、山羊は約250万頭飼われているそうです。ですからスペインのチーズは牛よりもヤギやヒツジの生乳を使ったものが多いのですね。

ドン・キホーテも好物だった!?

マンチェゴチーズの歴史は古く、数百年前から作られていたという記録があります。直径25cm、高さ10cm、重さ3kgの円盤型で、表面にはエスパルトがや作られた帯で付けられた独特の網目模様があります。その上にさらにオリーブオイルでコーティングすることで保存性を高めているのですね。熟成期間は3か月以上で、羊の乳特有のクリーミーさと甘みが特徴です。ラ・マンチャ地方を舞台にした小説ドン・キホーテにも登場し、主人公が絶賛していることから、このチーズが昔から人々に愛されてきた様子を伺うことができます。

ネックは匂い?

ヤギの乳に比べるとマイルドですが、やはり牛の生乳で作られたチーズと比べると熟成期間も加わってマンチェゴチーズには特有の匂いがあります。また、若干ピリリと舌をさすような刺激と塩辛さももっています。しかも、マンチェゴチーズは何かと組み合わせるよりも、薄くスライスしてそのまま食べることが多いチーズ。初めて食べる人の中には苦手意識を持ってしまうことがあるかもしれません。しかし、この匂いは何度も食べるうちに慣れていきますよ。初めて食べた時にちょっと受け付けないな、と思っても、そのまま嫌いにならずに何度か食べてみてください。

バルでチーズを楽しもう

最近町中にちょこちょこスペイン風居酒屋、バルが増えてきていることはご存知でしょうか。2009年以降居酒屋や牛丼店など以外の外食店が減少傾向にあるのに、スペイン料理の店だけはじわじわと店舗数を伸ばしているそうです。「バル」の特徴は、ワインと豊富なおつまみ。おつまみは少量のものが多いので、たくさんの種類の料理をちょこっと食べたいという方や、本当に気の合った人たちだけと楽しみたい、にはぴったりです。マンチェゴチーズはまだ日本では売られている所が限られているのですが、バルにならばおつまみの一品として置かれる場合が多いです。マンチェゴチーズは赤ワインと相性がぴったり。華やかな料理が多いバルのおつまみの中では地味な存在に見えますが、見かけたらぜひ頼んでみてください。