マースダム

オランダ産エメンタール「マースダム」

マースダム

穴の開いた大きな塊のチーズ、というとスイスのエメンタールが有名ですがオランダにもよく似たチーズがあるのです。その名も「マースダム」。エメンタールよりも柔らかく食べやすいので、エメンタールが苦手な方にもお勧めですよ。

ゴーダをもとに作られたチーズ

オランダ全土で作られている牛の生乳を使ったマースダムはセミハードタイプのチーズです。このチーズの歴史はまだ新しく、第二次世界大戦後に工場で作られる大量生産のチーズとして開発されました。元になったのはオランダを代表するチーズ、ゴーダです。工場の大量生産品というとあまりイメージが良くありませんが、安く品質の安定したチーズを供給するには最も適した方法なのです。日本の大手メーカーから発売されているチーズも、ほとんどが工場で作られていますよね。オランダでは広く出回っているチーズで、薄くスライスされて売られていることが多いです。

オランダのチーズには珍しい味

オランダのチーズはフランスのように種類が多くありません。そのほとんどが長期熟成をするハードタイプやセミハードタイプで、ミルクのコクがギュッと凝縮した濃厚な味のものが多いです。でもマースダムはオランダのチーズの中では珍しく、ミルクの甘みを強く感じるチーズです。また、このチーズは匂いが強いのですが味はとてもマイルドで、後味にわずかに苦みを感じる程度です。これとそっくりなスイスのエメンタールは味に少し癖があり、おいしいと感じるまでに時間がかかることもありますから、外国産のナチュラルチーズの入門編としても最適です。

知らない間に口にしているかもしれない

工場で大量生産されるチーズは小さな工房で手作りされているチーズに比べて価格と品質が安定しています。ですからそのまま食べられる他に、外食産業でもよく使われているのですね。たとえばスイスの有名なチーズ料理であるチーズフォンヂュ。その材料として使われるチーズはエメンタールですが、マースダムがその代わりに使われることも多いのです。マースダムのほうが味にくせがなく、価格も安定しているのでレストランなどでは使いやすいのでしょう。また、ピザ用のチーズに加工されて輸出されてもいますので、もしかしたら知らない間にマースダムを口にしていることがあるかもしれません。

料理の材料としても大活躍

マースダムに限らず、クセのないマイルドな味のチーズは料理の材料としても優秀です。料理にコクと深みを与えるので、さっぱりとした野菜料理に付け合わせると食べごたえも増して、単なるサラダも立派な一品に感じられることでしょう。また、ジャガイモを焼いたりゆでたりしたものにチーズを絡めるだけでも一品料理になります。今日は疲れて何も料理を作りたくない。でも家族に歯栄養のあるものを食べさせたいという時にチーズは強い味方なのです。日本ではチーズ料理というとグラタンやピザなどのイメージがありますが、チーズを溶かしたものをソース代わりに使うとレパートリーがぐっと広まるでしょう。
また、マースダムはナッツのような風味が強いので、和食にちょっと加えると若者向けの味になります。家族の食の好みが分かれて料理をするのが大変、という時は隠し味としてチーズを加えてみましょう。和食とチーズというと意外な感じがしますが、チーズは醤油との相性も悪くありません。野菜の煮物にチーズをかけても美味しいんですよ。

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