ロード・オブ・ザ・ハンドレッズ

まるで何かの物語のような名前のチーズ「ロード・オブ・ザ・ハンドレッズ」

ロード・オブ・ザ・ハンドレッズ

名前の最後をリング、にかえるとかの有名なファンタジー小説指輪物語に、というのは冗談ですがまるで物語のような名前のチーズの正体はイギリスの農村で作られたヒツジの無殺菌生乳で作られたハードタイプのチーズ。華やかな名前に関わらず素朴な味わいが特徴です。

イギリスの農村で作られたチーズ

イギリスの南東部にあるサセックス州で作られているヒツジの生乳が原料のロード・オブ・ザ・ハンドレッズはハードタイプのチーズです。ストーンゲートの村というところで主に作られているそうですが、名前の由来は不明です。ヨーロッパのチーズの名前のつけ方は実にシンプルで、村の名前や土地の名前がそのまま付けられることが多いのですが、このチーズはいったいどんな理由でこんな名前になったんでしょうか?興味は尽きません。このチーズが作られる地域一帯はのどかな田園風景が広がる場所で、こんなところで育ったヒツジからとれたミルクでチーズを作ったらさぞおいしいだろうな、と思わせます。

素朴で滋味あふれる味

チーズは元々は保存食ですから、味よりも保存性を重視して作られるものなのです。近年は冷蔵技術の発達により、味や舌触りが重視され、まろやかでソフトなもの、コクがあってバターのような味わいのものが増えてきました。でも、ロード・オブ・ザ・ハンドレッズは昔ながらの素朴な味わいのチーズ。決して洗練されてはいませんが、かみしめるとミルクの甘みと旨みが口の中にじん割と広がっていきます。ゆっくりと時間をかけて食べたいチーズですね。熟成期間が長いものは、チーズの中にアミノ酸が結晶化したものが現れますが、じゃりじゃりとした感じではなく魚卵のようにプチプチとした食感です。チーズ自体はめだったクセや匂いはありませんが、ヒツジの生乳で作られたチーズは熟成が進むと独特の辛みがでます。それが苦手という方はできるだけ若いものを選んで買いましょう。

どちらかといえばマニア向け?

イギリスのチーズは牛の生乳を利用したものが多いのですが、近年はヒツジの生乳から作られたチーズが人気を集めています。ロード・オブ・ザ・ハンドレッズはヒツジのミルクから作られたチーズの中でもトップクラスに人気があるバークスウェルというチーズに味も香りもよく似ている、と評価されることが多いですね。しかし、国内での消費がほとんどで外国にはあまり出回っていません。出会えたらラッキーと思いましょう。また100グラム1900円とお値段のほうもかなり強気です。ヨーロッパ産のナチュラルチーズを色々と食べつくし、まだ食べていないものを食べたい。という情熱のある方向けと言えるでしょう。イギリスに行くと多少は安く食べられるそうなので、イギリスに旅行に行かれた際にはスーパーやチーズショップを覗いてみると出会えるかもしれません。

薄く切ってゆっくり食べよう

アミノ酸の食感がプチプチしているとはいえ、ロード・オブ・ザ・ハンドレッズはクセのない穏やかな味わいのチーズです。どんなお酒にも合いますのでワインだけでなく日本酒や焼酎、ビールなどとも合わせてみましょう。食べ方はそのまま薄くスライスしてコショウをひと振りするのが一番おいしい食べかたです。余計な手間をかけないほうが良いでしょう。

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