ライデン

足りないコクを香辛料で補ったチーズ「ライデン」

ライデン

ヨーロッパのチーズの中にはバターを作った残りのミルクを利用したり、脱脂粉乳を使って作ったりするものもあります。どれも貴重な食糧を無駄にしないための生活の知恵です。ライデンもそんなチーズのひとつ。足りないコクは香辛料が補ってくれます。

オランダ最古の大学がある都市で作られたチーズ

オランダのライデン市で作られている牛の生乳を原料としたライデンはセミハードタイプのチーズです。ライデンはオランダ最古の大学がある都市で、観光業にも力を入れており、日本からも毎年多くの旅行者が訪れます。ライデンの原材料は牛の生乳ですが、正確に言うとバターをとった残りのバターミルクや脱脂粉乳から作られています。そのため脂肪分が少なく、ヘルシーなチーズではありますが、コクや旨みがどうしても生乳そのものを使ったチーズよりも劣りマス。ですから、それを補うために香辛料の一種であるクミンシードが練り込まれているのですね。

試行錯誤の結果に誕生した?

ライデンは最初からクミンシードが練り込まれていたわけではなく、その昔は何種類もの香辛料を練り込んでいたといわれています。ヨーロッパでは香辛料も安くありませんから、きっと余っていたものをすべて入れてチーズを作っていた年もあったと思います。その後改良が重ねられて、チーズのもっともよく合う香辛料としてクミンシードの身が使われるようになったのでしょう。さて、肝心なお味のほうですがさっぱりとした中にも後を引く風味が感じられるチーズです。脂肪分が30%と低めなので、コクはそれほど感じませんが、最近の濃厚すぎるバターのようなチーズに比べるとむしろ食べやすい、と言えるでしょう。おやつやスナック感覚でパクパク食べられます。香辛料入りのチーズというとブラックペッパー入りのものが有名ですが、ペッパーだと辛みがかってしまってチーズの甘みや味がよくわからなくなるものもありますが、クミンシードならそのようなことはありません。日本人にとってクミンシードはカレーの香辛料としても有名ですので、辛み抜きのカレー風味のチーズを食べているような不思議な感覚になる人もいるそうです。日本にも比較的多く輸入されていて、チーズショップでなくても高級品を取り扱っているスーパーなどで手に入りますよ。

ビールにウィスキーなどパンチの効いたお酒にぴったり

ヨーロッパのナチュラルチーズに合うお酒というとワインというイメージがありますが、ライデンはビールやウィスキーなどどちらかといえば男性的なお酒に良く合います。特にウィスキーの場合は人気が出てきたハイボールにしてチーズと共に味わうのがお勧めだとか。また、ちょっとカレーっぽい風味もあるので、インドのヨーグルト飲料ラッシーに合わせても美味しいそうです。ラッシーもチーズもどちらもカルシウムがたっぷり含まれていますから、骨をじょうぶにしたい方のおやつにもピッタリです。また、ライデン自体はクセもなく他の素材の味を邪魔しませんので、サラダなどにコクとアクセントを加えるために混ぜてみても良いでしょう。ジャガイモなどにのせて焼くと、カレー風味の美味しいチーズ料理が簡単に完成します。サンドイッチの具材にすると一風変わったチーズサンドが出来上がりますよ。

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