イディアサバル

羊の生乳で作られたスモーキーなチーズ、イディアサバル

イディアサバル

ビールのおつまみの定番、スモークチーズ。大好きという方も多いでしょう。イディアサバルはちょっと珍しい、羊の生乳で作られたスモークチーズなのです。そんなイディアサバルはハードタイプチーズに分類されます。

山の中で作られるチーズ

イディアサバルはフランスとスペインの国境にあるピレネー山脈のスペイン側にあるバスク地方で作られているチーズです。ゴイエリ渓谷にあるイディアサバル村が名前の由来。この地方では今でも夏になると羊と共に山に登り、放牧をさせながらミルクを絞ります。そのミルクを使ってチーズを作り、秋が深まってくると人々は山から下りてきて作りためていたチーズを町で売るのです。イディアサバルもそんなチーズのひとつ。表皮が薄いオレンジ色をしているのは、燻製の影響です。

地元では燻製をしていないものも人気

日本で売られているイディアサバルはほぼすべて桜やブナのチップで燻製にされています。これによって保存力が高まるのと同時に、スモーキーな香りがついてより食べやすいチーズになるのです。またイディアサバルは、燻製にする前に3か月以上熟成されます。それにより、ハードチーズ特有のぽろぽろとこぼれるような食感が生まれ、羊のミルク独特の濃厚なうまみと酸味、そして若干の辛みが感じられる複雑な味のチーズになります。現地では燻製にしていないものもあり、そちらのほうはスモーキーな香りがない分より羊のミルクの味をダイレクトに感じられます。

素朴で田舎っぽい味が魅力

羊のミルクで作られたチーズというのは、日本ではなじみが薄いのですがスペインでは昔から食べられてきた伝統食です。しかも、ヒツジの放牧中に作られるチーズというのは昔ながらの製法で作られているものが多く、より素朴で田舎っぽい味に仕上がります。日本の田舎で作られたてづくりの漬物のような感じでしょうか。今は新しい技術でより洗練された味のチーズもたくさん作られていますが、一方でこのような昔ながらのチーズも根強い人気があるのです。

お酒に合わせるだけじゃない?

スモークチーズというとお酒のおつまみというイメージが強いですが、現地ではジャムやはちみつをそえて食事の一品やデザートとして食べられることも多いです。チーズにジャムやはちみつ?というと意外に思えるかもしれませんが、西洋では甘いものと塩味のものの組み合わせはよくある料理法のひとつ。スモーキーな香りが苦手なお子様にもお勧めです。また、チーズに合わせるお酒というとワインですが、スモーキーな香りはウイスキーやブランデーなどの蒸留酒にも良く合います。また、ぶどうを蒸留して作ったスペインの蒸留酒、オルホやグラッパなどと一緒に楽しむのもお勧めですよ。ワインと合わせるのなら、高価なものよりもテーブルワインのような気軽なものの方が、良く合うでしょう。

BARでおつまみとして出されることも

スペインのチーズというとフランスやスイスのものに比べればマイナーで、輸入量も多くはないのですが、最近のバルブームにのって日本でも取り扱うところが増えてきました。チーズショップで見かけた、という人も多いことでしょう。イディアサバルを食べてみたい、でも、口に合わなかったらどうしようとお悩みの方にお勧めなのがBAR。ウィスキーに良く合うチーズということで、おつまみとして出すところが増えているそうです。

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