ゴーダチーズ

1年以上の長期熟成も可能なオランダの家庭の味。

ゴーダチーズ

ヨーロッパの絵本やディズニーのアニメなどで、大きなおまんじゅうのような形に描かれたチーズを見たことがある方はいませんか?それがオランダを代表するセミハードタイプのチーズ、ゴーダです。その歴史は古く、ロッテルダムの近郊のゴーダ村で13世紀の初めころから作られ始めました。当時は家庭ごとに味が違い、母から娘へ、姑から嫁へと「我が家の味」が伝えられていったようです。ゴーダチーズは当時から人気が高く、遠くからチーズを買いに来る人が後を絶たなかったとか。セミハードタイプですが2年程度の長期熟成ができますので、輸送技術が発達していなかった時代でも美味しさを損なうことなく遠方までへ運ぶことができたのでしょう。

表面の色はワックス。お土産にも最適

ゴーダチーズの中には表皮が鮮やかな黄色いものがありますが、これはワックス(ロウ)の色で内部は乳白色をしています。現在ゴーダチーズは直径35センチ、高さ11センチ、重さ約12キロとサイズが決められていますが、それより小さいものも作られており、それらはベビーゴーダといわれています。このベビーゴーダはお土産用としてオランダ各地で売られていて、空港でも買うことができます。専門家は良いゴーダを見分けるためにまるでスイカをたたくように、ゴーダの外側を指を曲げてコンコン、と叩くそうです。これは、ゴーダの発酵が進むと中でガスが発生して空洞を作ることがあるため、良い熟成をしているゴーダほどガスの発生量が少なく空洞が少ないので、叩けばわかるのだとか。機会があったら試してみると面白そうですね。

プロセスチーズの原料にも

ゴーダを始めて食べた時「あれ、どこかで食べたことのある味だ」と思う人も多いんではないでしょうか。ゴーダは我々にとって一番おなじみの「プロセスチーズ」の原料でもあるのです。クセがなくチーズになじみのない人でも食べやすい味なので、エダムチーズなどの他のチーズとブレンドして使われることもあるとか。今は日本にもフレッシュチーズが根付いてきたので、「ゴーダチーズミックス」「ゴーダチーズ入り」などと表記している商品もあります。

スパイスとブレンドしても

セミハードタイプのチーズとしては控えめな味のゴーダですから、中にいろいろなものを混ぜ込んだ商品も販売されています。代表的なものはにんにく、そしてクミンシードをミックスしたもの。特にクミンをミックスしたものは「カレー風味のゴーダ」として子供にも人気があるそうです。見かけたら一度買ってみたい商品ですね。

熟成が進むと表皮が真っ黒に!?

セミハードタイプのチーズの熟成期間は大抵1年程度ですが、ゴーダは1年以上の長期熟成をすることも珍しくありません。市場には2年間寝かせた商品も出回っています。長年熟成させたものの中には表皮が真っ黒になるタイプもあり、見た目はまるでスモークチーズです。「ブラックゴーダ」という商品名で販売されることが多く、若い時にはなかったクセでてきて通好みの味になっています。さらに、2年以上寝かせるとまるでパルミジャーノ・レッジャーノのように、チーズの中にアミノ酸の塊が生まれじゃりじゃりとした食感がでてきます。こうなるとまるで別のチーズかと思うほど味わいが変わるそうです。若いゴーダチーズはお値段も手ごろですが、3年熟成させたものは100グラム当たり2000円程度、とお高くなります。しかしチーズ好きならば一度は食べてみたいもの。大切な記念日などにいかがでしょうか

この記事を読んだ方におすすめの記事はコチラ