フュメゾンチーズ

まるでハムのような燻製チーズ「フュメゾン」

フュメゾンチーズ

フランス産のチーズとしては珍しくフュメゾンはハードタイプのチーズをスモークした製品です。しかも原料はヒツジの生乳。まるでハムのようにネットでぐるぐる巻きにされた姿も変わっています。

その姿はチーズというよりハム!?

フュメゾンはフランスのオーヴェルニュ地方ピュイドドーム県で作られている、羊の生乳を原料としたハードタイプのチーズです。パトリック・ボーモンさんというチーズ職人が生みの親。つまり、まだまだ歴史の浅いチーズなのです。近年新しく作られたチーズは、脂肪分の多いダブルクリームタイプだったり、シロカビタイプとアオカビタイプの長所をかけ合わせたようなタイプだったりすることが多い中、ハードタイプのチーズはとても珍しいですね。さらに、フュメゾンはまるで角材のような形に成形され、ハムやサラミを作るためのネットをかけられた後、貯蔵庫で100日以上吊るして熟成させ、その上で燻製にかけられます。まるで保存方法が発達していなかった時代の作り方のようですね。

上品なミルクの甘みがクセになりそう

100日間、貯蔵庫で熟成された上に燻製されるのですから、フュメゾンの表面は決してきれいとは言えません。全体的に茶色がかっていてところどころにグレーや白っぽいカビも生えています。しかし、ナイフを入れてみると中は一転してきれいな乳白色。その味は、羊の生乳独特の旨みとコクがあり、とても上品な風味がします。日本でスモークチーズというと、プロセスチーズを使用したものが多いですが、それに比べるとずっと複雑な味わいがして、まるで柔らかいナッツを食べているような感じがするそうです。燻製の時間が長すぎると、チーズの風味がスモークの風味に負けてしまいますが、フュメゾンは熟成させた上でスモークをしていますから、チーズの風味がスモークの風味に負けていないのですね。

蒸留酒や日本酒と合わせても美味しい

チーズをスモークすると味わいが複雑になるので、ワインの他に蒸留酒ともよく合うようになります。フュメゾンも例外ではありません。ブランデーやウイスキーなどのお好きな蒸留酒に合わせてみましょう。ずっしりと食べごたえのあるチーズなので、パクパク食べる、というよりお酒と合わせるのならばちびちびと味わうほうがお勧めです。ワインと合わせるのならば、チーズのコクに負けないようなしっかりとした味のワインと合わせるとよいでしょう。また、日本酒のおつまみにしても美味しいですよ。これもまた、端麗辛口のものより芳醇な味わいの日本酒の方がチーズと相性がいいでしょう。

ハムや野菜と合わせてサンドイッチにしても

食事として楽しむのならば、オードブルやデザートよりも、サンドイッチの具にした方がチーズのコクが生かせます。チーズだけだとくどく感じられますので、レタスなどの野菜やハムを合わせましょう。パンは普通の食パンよりもかみごたえのあるライ麦を使ったパンの方がお勧めです。フュメゾンを挟んだサンドイッチは、軽食というより堂々とした主菜といった感じ。忙しい時の朝ごはんや昼ご飯にぴったりです。また、熱を加えると旨みが膨らみますので、冬はホットサンドにするのもよいでしょう。まだ新しいチーズなので、取り扱っている店は少ないのですが、インターネットの通販などでは見かけることができますので、確実に手に入れたいのならばこちらのほうを利用しましょう。

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