フージェルチーズ

シダの飾りがシンボルマーク「フージェル」

フージェル

フージェルはフランス語でシダという意味です。その名が示すようにチーズの表面にはシダが飾られてとてもお洒落な印象。元々はブリーを作っていた農家の自家消費用のチーズでした。

ブリーの生産地で作られているおしゃれなチーズ

パリの東部にあるイル・ド・フランスで作られているフージェルは白カビタイプのチーズです。イル・ド・フランスで作られている白カビタイプのチーズというと、ブリーを思い浮かべる人も多いことでしょう。じつはフージェルは元々ブリーを作っていた農家の自家消費用として作られたチーズでした。自家製の目印と飾りと香りづけの意味でシダを乗せていたら、それがそのままチーズの名前になってしまったとか。ブリーの仲間にはちがいありませんが、シダから移った深い森を思わせる匂いが特徴的なチーズです。

熟成が進むほど口当たりが滑らかに

フージェルは典型的なシロカビタイプのチーズ、といった味わいでクセがなく少々塩味が強いです。口に含むとシダの香りが広がりますが、万人に好まれそうな良い匂いです。外国産のナチュラルチーズに初挑戦、という方にもお勧めですね。白カビタイプのチーズの中には、若いうちは中心に芯が感じられるものもありますが、フージェルは若いうちからしっとりと滑らか。熟成が進むにつれてその滑らかさが増していくそうです。また、シダの香りの他にキノコのような香りも加わります。これもまたシロカビタイプのチーズの特徴ですね。しかし、熟成がすぎると独特のアンモニア臭がでてしまうので注意が必要です。

夏にぴったりのチーズ?

フージェルはよく「夏に食べたいチーズ」「夏にぴったりのチーズ」と紹介されることがありますが、その秘密は香りにありました。チーズは平均で45%~50%ほどの脂肪分が含まれています。また、ダブルクリーム、トリプルクリーム製法は生クリームを加えて作るので、脂肪分が70%以上のものも珍しくありません。脂肪分が多くなるほど舌触りが滑らかになり、コクが出る反面、良を食べるとくどく感じられることもあります。また、気温の高い日はさっぱりとしたものの方が美味しく感じられるので、チーズの消費はおちこみがち。でも、フージェルはシダの香りが後口を軽くしてくれるので、夏でも美味しく食べやすいのですね。ちょうど夏にミント系の飲み物が喜ばれるのと同じ理屈でしょうか。夏の暑い日にチーズが食べたくなったらフージェルをチョイスしてみましょう。

赤と白両方のエレガントなワインに合わせて

フージェルはクセもなくさらりとしたチーズなので、癖のない軽めのワインのほうが良く合います。赤ワインにも白ワインにも合いますが、シャブリやニュイ・サン・ドルジュなどがお勧めです。また、端麗辛口の日本酒と合わせても美味しいでしょう。ひとつが700グラムくらいあるチーズなので、小さいピースに切り分けて販売されることが多いフージェルですが、切り口をむき出しにしておくと乾燥して香りも飛んでしまうので、できるだけ食べきれるサイズだけを買いましょう。シダの部分が入っている所が欲しい、という方は、大きな塊を共同購入してみるのもお勧め。大きめのチーズショップならば、入用な分だけを切り分けてくれるサービスをやっている店舗もあります。

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