クルティン

大切な日に食べたい宝物のようなチーズ「クルティン」

クルティン

世界中のチーズ好きが「高価だけれど食べてみたい」と願っているチーズ、それがクルティンです。なんと世界三大チーズのひとつトリュフが贅沢に使われているうえ、牛とヤギの生乳を混ぜ合わせて作る独特の作り方をします。大切な日にゆっくりと味わいたいチーズです。

ワインの名産地で誕生したチーズ

ヨーロッパのワインの名産地というとフランスのブルゴーニュなどが有名ですが、イタリアのピエモンテ州ランゲ地方もバローロやバルバレスコといった銘醸赤ワインの名産地です。そしてこの地方はもうひとつ、有名な食べ物があるんです。それは世界三大珍味のひとつ、トリュフ。クルティンはこのトリュフを贅沢に練り込んだチーズなんです。

高価なのも仕方がない!?クルティンの贅沢な製造法

クルティンは牛とヤギの生乳を混ぜ合わせて作る珍しいタイプのチーズです。さらに、この混合乳で野菜とトリュフを煮込んでからチーズにするという何とも贅沢な製法。単にトリュフを練り込むだけでなく、煮込むというひと手間をかけることでトリュフの芳醇な香りとうまみがミルクに溶け込んでえもいわれぬ味になるのです。この芳醇な匂いと味は人間以外にとっても魅力的なようで、クルティンはその昔はネズミにかじられぬようにワインカーヴの天井につるされて熟成されていました。今ではワインカーヴで熟成することはありませんが、当時の名残としてクルティンは円筒形の筒状の容器に入れられ、紐でくくられて出荷されます。ちなみにクルティンとはピエモンテ州の方言で「ワインカーヴ」という意味。熟成場所がチーズの名前になったこれまた珍しい例です。

その味に言葉はいらない

クルティンはチーズの種類でいうとハードチーズに分類されます。薄く削っ他者を口に含むと、まずシェーブルタイプのチーズ独特の爽やかな酸味の後に、芳醇なトリュフの香りが口いっぱいに広がります。そしてそれを追いかけるように牛のミルクのコクと甘みを感じるのです。このチーズを口にした方のほとんどが「こんなおいしいチーズ食べたことがない」という感想を漏らすそうですから、その美味しさが推し量れるというもの。また、このチーズを食べている最中は美味しさのあまり無言になることも多いそうですよ。

出回る期間はほんのわずか、買う時は思い切って

トリュフはマツタケと同じように人工栽培ができないキノコです。ですから毎年秋にしか収穫できません。したがってクルティンも毎年トリュフがとれる時期にしか作ることができないのです。クルティンは数か月の熟成期間を経て出荷されますが、日本に輸入されてくる量は決して多くありません。チーズショップの中には予約販売のみというところもあるようです。そのお値段はハーフサイズの150グラムあたり約3500円前後、一般的な外国産のナチュラルチーズの3倍のお値段です。でも、旬のトリュフをそのまま買うよりはずっとお得なんですよ。大切な日に、大切な方とゆっくりと味わうために、思い切って買ってみるのもよいですね。クルティンはすりおろしてパスタにかけたり、マッシュ下ジャガイモと混ぜ合わせても美味しいそうですが、やはり最初は薄くそぎ切りにしてピエモンテ州の赤ワインと共にじっくり味わうことをお勧めします。