カプリス・デ・デュー

神様の気まぐれ という名前のチーズ「カプリス・デ・デュー」

カプリス・デ・デュー

第二次世界大戦後に作られ始めたまだ歴史の浅いチーズですが、天使の絵のついた木の葉型のブルーのパッケージを見たことのある方は多いのではないでしょうか。

第二次世界大戦からの復興と共に誕生

カプリス・デ・デューが作られ始めたのは1956年、第二次世界大戦が終わり、フランスの国民がようやくちょっと贅沢な食品に目を向ける余裕ができた頃でした。製作者はフランスを代表する乳製品のメーカー、ボングラン社の創業者ジャン=ノエル・ボングランです。ちなみにこのボングランは「ショーム」や「ブルー・ド・ブレス」を生産している工場としても有名ですね。また、ボングラン社は日本の協同乳業株式会社との合弁会社も設立しています。カプリス・デ・デューは、シロカビタイプのチーズでカマンベールとよく似た味わいですが、牛の生乳に生クリームを加えて作るダブルクリームの製法をとっていますので、カマンベールよりもコクのあるリッチな味わいが特徴です。カプリス・デ・デューとは「神様の気まぐれ」という意味があり、いかにもフランスらしい洒落たネーミングです。

フランスの人々に50年以上愛されてきたチーズ

カプリス・デ・デューはダブルクリームチーズの草分け的な存在で、フランスの人々に50年以上にわたって愛されてきました。表面はシロカビに硬くコーティングされていますが、なかはとてもまろやかでクリーミー。おまけにクセがほとんどありません。フランスのチーズというと、伝統的な製法を守り、塩味がきつく味にクセのあるチーズが有名ですが、カプリス・デ・デューはその真逆のタイプです。でも、日本でも昔ながらの製法の伝統食品を毎日食べるという方は少ないでしょう。フランスも同じで人々の嗜好も変化しているのですね。カプリス・デ・デューはそのまま赤ワインに合わせても美味しくいただけますが、パンに乗せて食べたりサラダやリゾットにしたりと調理の幅が広いのも特徴です。脂肪分が少し多いことをのぞけば、毎日食べ続けても飽きないでしょう。

日本でもスーパーで手軽に買える

カプリス・デ・デューは日本でも手軽に買うことができます。チーズ専門店だけでなく、輸入食品を扱っているスーパーなどにも並んでいますよ。第二次世界大戦後に作られた新しいチーズの多くが工場制で大量生産できるからでしょうか、値段が比較的お買い得なのもうれしいですね。チーズに食べなれた方はクセがなくこってりとした味わいのカプリス・デ・デューはちょっと物足りないかもしれませんが、チーズ初心者には食べやすく、外国のナチュラルチーズの入門編としてはぴったりです。
脂肪分が多いので、冷蔵庫から出してすぐに食べるより、少し常温で置いておいた方が、中の部分がとろりととろけておいしさがアップします。ただし、長い時間置いておきすぎるとえぐみが出てしまうので注意をしましょう。また、熟成が進むタイプのチーズですから、うっかり食べ忘れてしまうと味が濃厚になる反面えぐみやくさみが出ます。クセのあるチーズが大好き、という方は買ってしばらく冷蔵庫で保存をしてから食べてもいいですが、クセがあると食べにくい、という方はまだ中心に芯が残っているくらいが食べごろです。チーズの中では塩分の薄いタイプですから、生ハムやスモークサーモンなどの塩気の強いものと合わせても美味しいでしょう。

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