カチョッタ デリ アンジェリ

小さい天使という名前のチーズ「カチョッタ デリ アンジェリ」

カチョッタ デリ アンジェリ

随分と可愛らしい名前を持つこのチーズの正体は、牛とヒツジの生乳を混ぜ合わせた混成乳で作られたシロカビタイプのチーズです。可愛らしい、と名付けるにはちょっと大きなサイズですが、さわやかな味わいが特徴です。

シロカビタイプのチーズは皆よく似ているけれど

カチョッタ デリ アンジェリはイタリアのトスカーナ州で作られているシロカビタイプのチーズです。日本ではシロカビタイプのチーズ、というとカマンベールが最も有名ですが、シロカビタイプのチーズはヨーロッパ全土でいろいろな種類が作られています。ただ、大きさの違いはあれ、外皮が白カビで覆われた姿は皆よく似ているので、区別がつきにくい方も多いでしょう。でも、食べてみれば種類によって味がすべて異なっているんですよ。
カチョッタ デリ アンジェリはシロカビタイプのチーズの中では珍しく、牛とヒツジのミルクを混ぜ合わせた混成乳製のチーズです。牛乳100%のものに比べると色がかなり白っぽいので、他のシロカビタイプのチーズと区別がつけやすいのも特徴です。

天使の由来は滑らかさ?

シロカビタイプのチーズというのは、熟成が進むにつれて滑らかさが増してくるものですが、カチョッタ デリ アンジェリはまだそれほど熟成が進んでいないうちからかなりの滑らかさがあります。これはヒツジの生乳が牛乳よりも脂肪分が高いために滑らかな舌触りになるのですね。この滑らかさをつきたてのお餅のようだ、と例える人もいます。脂肪分が高いチーズは、ともすればバターのようなしつこい味になってしまいますが、それをうまく牛のミルクが中和して、両方の生乳の良いとこどりのような味がします。塩分も控えめで、優しい味がすると例えられることが多く、これがチーズの名前である「天使」の由来なのかもしれません。

まずはそのままで

シロカビタイプのチーズはそのまま食べる他、フライにしたり、柔らかくとろけたところを野菜につけたり、と色々な食べ方ができるものが多いですがカチョッタ デリ アンジェリはそのまま食べたほうが、優しい味わいを実感することができます。食べる30分ほど前に室温に出しておくと、良い具合に柔らかくなるでしょう。シロカビタイプのチーズの外皮は独特の苦みがあるため、残す方もいますがカチョッタ デリ アンジェリは外皮も内側とさほど変わりがないため、ぜひとも丸ごと食べてみてください。

牛乳100%の元の比べてみても面白い

カチョッタ デリ アンジェリを生産しているトスカーナ州には同じシロカビタイプのチーズで羊の生乳100%のブリナータというチーズも生産しています。この2つのチーズは良く比べられるのですが、カチョッタ デリ アンジェリが初々しい10代の少女だとしたら、脂肪分が多いブリナータのほうは20代後半の成熟した女性を連想させるチーズです。この2つのチーズを食べ比べてみると、牛の生乳の役割をより強く感じることができるでしょう。機会があったらぜひ試してみてください。ワインと合わせるならばチーズの優しい味わいを損ねない、フルーティーで軽いものがお勧めです。また、切り口が渇くとあっという間に風味が劣化してしまうので一度封を切ったら食べきるか、しっかり切り口を密封して保管をしましょう。

この記事を読んだ方におすすめの記事はコチラ