ブリー・ドゥ・モー チーズ

カマンベールの元になった!?ブリー・ド・モー

ブリー・ドゥ・モー チーズ

日本で白カビタイプのチーズといえばカマンベールが有名ですが、ブリー・ド・モーも世界的に有名なフランス生まれのチーズです。カマンベールがフランス北西部のノルマンディ地方のカマンベール村で作られるのに対し、ブリーはパリ郊外の東部のブリー地方のモー村(現在はモー市)で作られました。歴史はブリーの方が古く、ブリーの製法がカマンベール村に伝わってできたものがカマンベールチーズだという説もあります。

違いは大きさ!?

ブリーチーズとカマンベールチーズは同じ白カビタイプのチーズですから、製法もほぼ一緒です。私たちが一目でわかる違いといえば、大きさでしょうか。カマンベールが直径12cm程度の手のひらサイズなのに対し、ブリーは直径27cm~36cm。ちょっとしたお盆くらいの大きさです。なので、大きい方がブリー、小さい方がカマンベールと覚えておくと間違えずに済みます。

熟成はゆっくり進む

では、ブリーとカマンベールの違いは大きさだけ?味も制作過程も一緒ならば同じチーズなのでは?と思った方もいることでしょう。でも大きさの違いは重要です。チーズが大きいほど熟成はゆっくり進みます。つまり、同じ時期に作られたカマンベールとブリーを食べ比べれば違う味がするということ。このふたつはまぎれもなく別のチーズなのです。ブリーの食べごろは製造してから3週間~4週間後。しかも、外側から内側に向けて発酵が進むので、同じチーズでも部位によって微妙に味が異なります。ですから、大きいからといっていくつも細かく切り刻んではいけません。ケーキのようなかたちに大きく切り分けて、部位ごとの味の違いを楽しむ。これがブリーの一番おいしい食べ方なのです。

現在は世界中で生産されている

ブリーは現在カマンベールと同じように世界中で生産されています。もちろん日本でも国産のブリーが作られているのです。白カビタイプのチーズの場合は作られた土地の気候風土によって味が変わってきます。ですから現在はフランス政府がブリドー・ド・モーに対してAOC(原産地統制呼称)を認定しています。本場のブリーチーズが食べたい、と思ったらぜひこのAOCマークが付けられたものを探してみてくださいね。

権力者たちが愛したチーズ

ブリーは権力者たちが愛したことでも知られています。特に有名な方はルイ16世。彼はフランス革命のときに国外へ亡命しようとしましたが、捕えられてしまいます。そして連行された先で「何か欲しいものはあるか?」と聞かれて「ブリー・ド・モー」と答えたという逸話が残されています。さらに別の説によると、このチーズが食べたいがために馬車を止め、予定が狂ったために亡命が失敗したともいわれています。また、ナポレオンへの対抗策として開かれたはずのウィーン会議では、ヨーロッパ各国のトップが集まりながら軍事会議はそっちのけで宴会ばかりしていた。といわれています。その宴席でオランダ人とイギリス人とフランス人がどのチーズが1番美味しいのか、言い争いを始めました。争いは何時間たっても終わらず、後日日を改めて行われたところ、ついに「ブリー・ド・モー」が一番である、と決着が付きその時以来「ブリー・ド・モー」はチーズの王様として、世界的に有名になりました。ここまで人々を夢中にするチーズ。まさにチーズの王様にふさわしいですね。

この記事を読んだ方におすすめの記事はコチラ