ブイゲット

ボートのような形をした金色のヤギのチーズ「ブイゲッド」

ブイゲット

チーズの原料はミルクですが、ミルクを作る牛やヤギが食べたものによってミルクの味が変わってくる、というのはご存知ですか?ブイゲッドはそれを実感させてくれるチーズです。何も加えていないのに爽やかなハーブの香りがするのですよ。

ハーブを食べたヤギのミルクから作られたチーズ

フランスの南部アルビ近郊で作られているヤギの生乳を原料としたブイゲッドはシェーブルタイプのチーズです。この地方はピレネー山脈にも近いので、ガリックと呼ばれる乾燥した石灰岩質台地が広がっています。石灰岩質台地では牛の餌になる牧草が育ちにくく、代わりに豊富に生えているタイムやローズマリーを餌にできるヤギが多く飼育されています。ブイゲッドはそのヤギの生乳を原料としているんですね。タイムもローズマリーも非常に薫り高いハーブですが、それを食べたヤギから絞られたミルクにもハーブの香りがついているんです。そんな生乳を原料として作られたチーズは風味豊かでやっぱりかすかにハーブの香りがします。チーズというと丸型や円柱型がおおいですが、ブイゲッドはオムレツのようなボートのような不思議な形をしています。これは一個一個手作業で作られているため、大きさが微妙に違うのですね。昔ながらの農家の手作りチーズを思い出させるような造形です。

金色がかったころが出荷の時期

ブイゲッドは生乳にタンパク質凝固物質を加えられた後普通のチーズのように型に詰めて重しをかけるのではなく、自分自身の重みで24時間ほどかけてタンパク質と水分を分離させます。そのごひとつひとつ手作業で形を整えられてミルクに含まれている酵素の働きにより、チーズにうっすらと金色の膜がはるまで熟成させられるのです。限りなく自然のままに作られたチーズは、とても優しくさっぱりとした味わいです。ヤギのミルクは牛のミルクに比べてビフィズス菌が多いので酸味が強いのが特徴のひとつです。また、シェーブルタイプのチーズは独特の匂いやクセがあると思われがちですが、ハーブの香りがヤギのミルクの独特な匂いを消してくれるので、とても食べやすいですよ。
また、チーズというと胡椒をふったりドレッシングと合わせたりすることが多いのですが、酸味の強いさっぱりとしたシェーブルタイプのチーズはジャムやはちみつをそえて固形のヨーグルトのように食べても美味しいですよ。さらに、オリーブオイルにつけて食べてもコクが加わってうまみが増します。食事としてもデザートとしても楽しめるチーズなのです。

輸入量が少ないが難点

ブイケットは手作りで作られているチーズなので、生産量があまり多くありません。したがって輸入量も少なく、チーズショップに入荷されたとしても少量。ということが多いデですね。ブイゲッドを確実にてにいれたかったらインターネット通販を利用したほうがいでしょう。お値段も高めですが、シェーブルタイプのチーズが好きな方ならば一度は味わっておきたいチーズです。ワインと合わせるならばすっきりとした味の白ワインがお勧め。コーヒーや紅茶とあわせても美味しくいただけますよ。また、生地が大変もろいチーズなので、粗雑に扱うとボロボロになってしまうので注意をしましょう。赤ちゃんを扱うように大切に取り扱ってください。

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