ブション・ダルマンス

ワインのコルクの形をしたチーズ「ブション・ダルマンス」

ブション・ダルマンス

フランスのシャンパーニュ地方で作られているAOC(フランスの原産地呼称制度)にも認定されたシロカビタイプのチーズといえばシャウルスが有名ですが、ブション・ダルマンスはそのシャウルスと同じような作り方をしたチーズです。ブションとはワインの栓のコルクを意味するフランス語。その名の通りワインの栓のような形をしています。

無殺菌乳で作られたチーズ

ブション・ダルマンスはフランスのシャンパーニュ地方で作られているシロカビタイプのチーズです。この地方で作られているシロカビタイプのチーズといえばAOC(フランスの原産地呼称統制)にも認定されているシャウルスが有名です。チーズ、というのはその昔は各家庭で手作りされているものでした。その名残が農家製チーズですね。しかし農家製のチーズは第二次世界大戦を境にどんどん姿を消し、いまでは農家製のものが作られているチーズはほんのわずかです。AOCに認定されているシャウルスも20世紀初めには農家製で作られなくなってしまいました。ブション・ダルマンスは農家製シャウルスを復活させたチーズ職人が作ったまだ新しいチーズ。シャウルスとほぼ同じ作り方をしていますが、無殺菌の牛の生乳を使っていることが特徴です。ブションとはフランス語でワインのコルク栓のこと。確かに少々大きいですが、ワインのコルク栓そっくりな形をしています。

濃厚なコクとクリーミーな舌触り

日本でシロカビタイプのチーズというと、一番有名なものはカマンベールですね。ブション・ダルマンスはカマンベールに比べると外皮が厚いのも特徴です。大体表面から5mmくらいはぼそぼそとした感じになっています。しかし、中心部に行くほどねっとりとしてクリーミーな舌触りになり、濃厚なコクとかすかな酸味が感じられる味です。しかも上質のチョコレートのように舌の上に乗せるとスーッととろけて後口もしつこくありません。最近は脂肪分が70%もある濃厚なチーズが人気を集めていますが、そんな高脂肪のチーズと比べても美味しさに引けを取りません。脂肪分が50%しかないなんて信じられないくらいです。シロカビタイプのチーズはマイルドで癖がない分どうしても個性が出にくいのですが、このチーズは食べた瞬間に「ブション・ダルマンス」だとわかる美味しさです。

酸味を楽しんで

ブション・ダルマンスはミルクのコクと甘さのほかに、独特の酸味が感じられます。酸味のあるチーズといえば、シェーブルタイプやフレッシュタイプのチーズに多いのですが、この酸味があるせいで、後口が軽くなりひとつたべるとついもうひとつ、と手を伸ばしたくなります。また、このチーズは熟成が進んでも中心部の芯が完全になくなることはありません。最後まで残る芯は特に酸味が強く感じられるので、柔らかい部分と一緒に食べて甘みと酸味のバランスを楽しんでください。

白ワインと合わせて

濃厚なうまみを持つブション・ダルマンスは赤ワインよりもシャンパンやブルゴーニュの白がお勧め。食前に食べても食後に味わってもよいでしょう。何かと合わせるよりも、チーズをそのまま味わったほうが美味しさをはっきりと感じ取ることができます。塩味が強い、という場合は無塩のクラッカーの上に乗せて食べるとよいでしょう。

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