ブルー・ド・ヴェルニュ

アオカビタイプのチーズ好きのためのチーズ「ブルー・ド・ヴェルニュ」

ブルー・ド・ヴェルニュ

誕生したのが19世紀、とチーズの中では「新しい物」の部類に入るブルー・ド・ヴェルニュですが、AOC(フランスの原産地呼称制)を取得しています。その味はこれぞ、アオカビタイプのチーズ!!といった感じ。好きな人にはたまりません。

ロックフォールの牛乳版!?

ブルー・ド・ベルニュチーズのふるさとはフランスのオーベルニュ地方。カンタル、ライオール、フロムダンベールなど数々の有名なチーズを生み出したチーズの名産地です。ブルー・ド・ヴェルニュの歴史は意外にも新しく、作られ始めたのは19世紀の半ばです。世界三大ブルーチーズと言われるロックフォールの作り方をまねて作られはじめました。ロックフォールの原料は羊の生乳ですが、ブルー・ド・ヴェルニュの原料は牛の生乳です。ですから、ブルー・ド・ヴェルニュは別名ロックフォールの牛乳版と呼ばれているのです。

びっしりと繁殖したアオカビがおいしさの秘密

最近は刺激の少ないマイルドなアオカビタイプが人気を集めているようですが、ブルー・ド・ヴェルニュはその真逆の味を極めたチーズです。熟成期間のうち、最初の2ヶ月を特にかくアオカビをチーズ全体にまんべんなく繁殖させることに費やすので、チーズの中には隅々までアオカビが繁殖します。そのせいか、チーズはそれほど成熟が進んでいない段階から、しっとりとした湿り気を帯びていて、同じ発酵食品の納豆をどこか連想させます。オーベルニュ地方のブルーチーズと言えば、フルムダンベールも有名ですが、それに比べると、より刺激的でアオカビの匂いがきつく、洗礼され切っていない荒々しい風味がします。アオカビタイプのチーズが苦手な方は匂いをかいだだけで「もう結構」と言いたくなりますが、逆に大好きな人は「これぞ究極のアオカビタイプのチーズ」と虜になってしまうでしょう。

慣れないうちはちびちびと

ブルー・ド・ヴェルニュはいっぺんに沢山の量を味わうタイプではありません。少しずつチーズを削り取るように味わいながら、ワインとの相性を楽しむ。どちらかといえば珍味のように楽しむチーズです。かなり塩味もきついですが、ふるさとのフランスでは、これを甘いワインや果物と合わせてデザートとして楽しむ方もたくさんいるのですよ。日本では、あまり甘いワインや果物と合わせる、ということはしませんがその代わりパスタのソースにしたり、パンにバターのように塗ったりする楽しみ方をします。
「ブルー・ド・ベルニュ」をはりきって買ってみたけれど、やっぱりアオカビの風味がきつすぎる、という方は上記のようにパスタのソースにするか。スプレッドのようにパンに少量つけて味わってみましょう。卵と一緒にオムレツにするのもアオカビの刺激や辛みが和らぐのでお勧めです。

保存は冷暗所でが鉄則

ブルー・ド・ヴェルニュをちびちびと楽しもうとする時、注意しなくてはならないのが保管方法です。アオカビは繁殖力が強いので、うっかり放り出しておくと冷蔵庫の他のものにアオカビが繁殖してしまうでしょう。また、光を嫌うタイプのチーズですので、必要な分だけ切り出したら、あとは色のついたタッパーなどに入れて密封してから冷蔵庫の中で保管します。100グラムあたり600円~800円と外国産のナチュラルチーズの中では最も安価な部類ですが、欲張って買いこまないようにしましょう。

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