ブルー・ド・サスナージュ

山のブルーチーズ「ブルー・ド・サスナージュ」

ブルー・ド・サスナージュ

14世紀から作られ始めたという長い歴史を持つアオカビタイプのチーズ、ブルー・ド・サスナージュ。しかし一度は生産が途絶え、絶滅寸前になったこともあったそうです。現在はAOCも獲得し、工場制だけでなく農家制のものも作られるほど復活しました。

正式名称はとても長いです

ブルー・ド・サスナージュは正式名称をブルー・デュ・ヴェルコール・サスナージュと言います。とても長くて覚えきれないので、現在は省略されてブルー・ド・サスナージュと呼ばれていることが多いです。フランスのローヌ・アルプ地方のサスナージュという街とヴェルコール山地の二か所で生産されています。もともとは修道院で作られ始めたチーズですが、やがて、サスナージュ一帯を治める領主への納税品として農民が作るようになったそうです。1338年にサスナージュのアルベール候という人物が、サスナージュの領内に住む村人にブルー・ド・サスナージュを自由に販売してよいという法令を出した、という記録が残っており、サスナージュさんのチーズの人気は一気に高まったと言われています。その後、第二次世界大戦が終わった頃にはチーズの生産は農家から工場へと移行していき、農家制のブルー・ド・サスナージュは一時生産が途絶えてしまいましたが、1990年代に再び農家制のチーズを作る人々が現れ始め。1998年フランスのAOC(原産地呼称統制)を獲得しました。現在は工場制と農家制のふたつの製法でブルー・ド・サスナージュは作られて、全世界へ輸出されています。

見た目とは裏腹に穏やかな味わい

ブルー・ド・サスナージュは山間部で作られていた山のチーズですから、アオカビタイプのチーズとはいっても、ジュクジュクとした湿り気のあるタイプではなく、セミハードタイプのチーズのようにもっちりとした感じです。チーズの外皮は白っぽくなっていますが、これはシロカビが付着しているのではなく、乾燥のためです。内部はびっしりとアオカビが混じっていて、辛みの強いチーズかと思われますが、実はAOCを獲得しているアオカビタイプのチーズの中では一番マイルドな味わいなのです。アオカビの舌をさすような辛みよりも、ミルクの甘みとコクが強く感じられる味で、匂いも乾燥しているせいかそれほど強くありません。アオカビチーズを始めて食べる、という初心者の方にもお勧めです。また、セミハードタイプのチーズに近いせいか熟成もゆっくりめなので置いておいても味があまり変わらないのもうれしいですね。

クルミと非常に相性が良い

ブルーチーズは生の果物やドライフルーツと相性が良いですが、ブルー・ド・サスナージュはクルミとの相性も抜群です。ですから、クルミやレーズンが入ったパンを薄く切ってクラッカーのようにチーズをのせて食べてみてください。チーズ単体で味わうよりも、チーズの旨みが強く感じられますよ。また、熱を加えてチーズを溶かし、ジャガイモにつけて食べるのもお勧めです。優しい味わいのチーズですが、ワインと合わせるならばフルボディの赤ワインが良いでしょう。保存する場合は、不用意に冷蔵庫の中に置いておくとアオカビが他のものに移ってしまいますので、密閉容器に入れておきましょう。しかし、家庭で保存するとどうしても味が落ちますから、買ってくるときはできるだけ少量ずつ買うことをお勧めします。

この記事を読んだ方におすすめの記事はコチラ