ブルー・ド・ジェックス

生産農家はわずか4軒。幻のアオカビタイプのチーズ

ブルー・ド・ジェックス

14世紀から生産されてきた歴史と伝統を誇るアオカビタイプのチーズです。しかし現在の生産している工房はわずか4件。まさに幻のチーズですね。

歴史のある幻のチーズ

フランス、スイスとの国境に近いジュラ山脈の高地で14世紀のころから作られ始めたアオカビタイプのチーズ、ブルー・ド・ジェックス。この地方に入植した修道士たちが作り始めた、と伝えられています。コンテチーズも同じ地域で作られていますが、ブルー・ド・ジェックスはコンテチーズのように広範囲で作られることはありませんでした。そのせいでしょうか、現在では生産している工房はわずか4軒。AOCに認定されているもののフランスでもこの地域以外は手に入りにくいチーズです。

大きくて素朴な味

ブルー・ド・ジェックスは6キログラム~9キログラムの塊で作られます。これはアオカビタイプのチーズではかなり大きな方ですね。表面は白く粉を吹いたような外見でこれだけを見るととてもブルーチーズとは思えません。ブルーチーズというと湿っているというイメージがありますが、このチーズはまるでセミハードチーズのようにもっちりと固いのが特徴です。目隠しをして食べたらブルーチーズだとは気が付かないかもしれませんね。内側にびっしりとついたカビを見る限りクセの強そうな味が想像されますが、以外にもクセは弱く、ナッツのようなコクのある素朴な味が特徴です。ロックフォールのような味を想像して食べると肩透かしを食ってしまいそう。でも、アオカビチーズ独特の癖がない分初心者にも食べやすいチーズです。

コンテとミックスしてチーズフォンヂュとして。

このチーズはそのまま食べても美味しいですが、アオカビチーズにしては珍しく、熱を通しても美味しいチーズです。現地での一般的な食べ方はコンテチーズとミックスしてチーズフォンヂュにして食べることだそうです。「アオカビチーズをフォンデュにするなんて」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、素朴でクセがないブルー・ド・ジェックスならばフォンデュにしても美味しいでしょう。このチーズの旨みだけを味わいたい、という人は薄く切ってライ麦のパンに乗せて焼いてみましょう。美味しくいただけますよ。

意外にも現地では人気なし。

このようにクセもなく日本人好みの味であるブルー・ド・ジェックス。きっと気軽に手に入れることができるのならば大人気となっていたことでしょう。しかし、上記したようにこのチーズはわずか4軒の工房で作られているだけなのです。なぜ、生産量が伸びないのか。それは現在のアオカビタイプのチーズはロックフォールのように小型で水気たっぷりのものが人気であり、セミハードタイプのようなアオカビタイプのチーズは人気がないからなんだそうです。また、ブルー・ド・ジェックスは出来上がりの味にひとつひとつ差があり、美味しいものを探すのが中々難しいとか。そんなところも不人気の理由なんだそうです。2009年から、4軒の生産工房は色々な手段でプロモーション活動に精を出しているのですが、今はまだ成果が今ひとつ出ていないそうです。いっそのこと日本でプロモーション活動をしたら売れる、と思っているブルー・ド・ジェックスファンは多いとか。というわけで、生産量の少ないブルー・ド・ジェックス。店頭で見つけられたらすごくラッキーです。これも何かのご縁とぜひ食べてみてくださいね。

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