ベームスター

オランダ王室御用達のチーズ「ベームスター」

ベームスター

ヨーロッパのチーズ大国というとフランスやスイスというイメージがありますが、実はオランダもチーズの輸出量ではフランスやチーズに引けを取りません。そんなオランダで作られているチーズの中で、王室御用達なものがこのベームスターなのです。

世界遺産で作られているチーズ

オランダの北ホラント州のベームスター干拓地で作られている、牛やヤギの生乳を原料にしたベームスターはセミハードやハードタイプのチーズです。オランダは地面が海と同じ高さの海抜0m地域が多いのですが、ベームスター干拓地は海抜マイナス4mという地面が海よりも低い場所にある干拓地なのです。オランダ最古の干拓地ということでユネスコの世界遺産にも登録されているのですよ。ベームスターとはこの干拓地で作られているセミハードチーズ、ハードチーズの総称です。ですから原料となる生乳も牛とヤギがあり、完成後数週間で出荷するセミハードタイプのものから、何年も熟成して出荷されるハードタイプのチーズまでいろいろな種類があるのですね。

オランダ王室御用達

日本でも「宮内庁御用達」と言われている品物は何やらありがたい感じがしますが、チェスコという会社が製造、販売しているベームスターはオランダ王室御用達なのです。なんだかこれだけで品質がしっかりしているように思えますね。ナチュラルチーズは原料の生乳によって味が大きく左右されます。ベームスター干拓地で育った牛の生乳は海のミネラルをたっぷりと含んでいるといわれており、チーズにしても美味しさが損なわれない、ということで国内だけでなく海外でも高い評価を得ています。

甘いチーズ

できあがった後に熟成期間があるタイプのチーズは、水分が抜けた分ミルクの旨みが凝縮して甘みを感じるものが多いですが、ベームスターの甘みはけた違いです。成分無調整のミルクを飲んだときに感じるほのかな甘み、ではなくはっきりと「あ、これは甘い」と感じられるのです。「まるで白みそのようだ」と味噌の甘さに例える人も多いのでよ。植物性と動物性の違いがあるとはいえ、チーズも味噌もタンパク質を発酵させた食品ですから共通点があるのでしょう。ベームスターは色々な種類が出ていますが、熟成期間が長くなるにつれてチーズの色が濃くなり、アミノ酸が結晶化してじゃりじゃりとした舌触りが生まれます。通常ここまで熟成が進むとチーズは岩のように硬くなり、チーズおろし器で下さないと食べられなくなりますが、ベームスターはかなり柔らかいチーズですので、熟成が進んでもナイフで削るようにして薄切りにすれば十分食べられます。

長期熟成したものは日本酒にも合う

ベームスターはワインではなくビールに良く合う、と言われていますが熟成が進んだものは日本酒との相性が抜群です。似たような味、と言われるみそもよくお酒のおつまみになりますから、当然といえば当然でしょう。そのまま薄く削って食べても良いですが、かまぼこなどの練り製品と合わせても良いですし、魚の上に乗せて火を通しても一風変わった西京焼きのような味になります。また、このベームスターには「ワサビ」という商品があり、ホースラディッシュがねりこまれています。こちらはまさに日本酒のために作られたような味ですよ。

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