バラット

バターを作る道具にちなんで名づけられたチーズ「バラット」

バラット

ヤギの生乳を原料としたシェーブルタイプのチーズは小型のものが多いのですが、そのなかでもこれは特に小さな部類に入ります。一個の大きさはなんと25グラム~30グラム。つまんで口の中にポイ、と放り込めるキュートなチーズですよ。

名前の由来はバターを作る道具

バラッドはフランスのアキテーヌ地方にあるドルトーニュ県で作られているヤギの生乳を原料としたシェーブルタイプのチーズです。ヨーロッパでは村の名前をそのままチーズの名前とすることが多いですが、バラッドの名前の由来はバターを作る道具なんです。その昔、フランスの農家では絞った牛の生乳をそのまま一晩放置して脂肪を浮かせ、その脂肪を別の容器鵜に移して棒でかき混ぜながらバターを作っていました。そのチーズをかき交ぜる道具にこのチーズの形状が似ているということで「バラット」という名前が付いたのです。ヤギの生乳で作られたチーズは、牛の生乳で作られたものより乳脂肪分が少なめでもろいので、小さなものが多いのですがバラットは一個の大きさが25グラム~30グラムと特に小さい部類です。ちょうどさくらんぼうを一回り大きくしたくらいでしょうか。一口で食べてしまえる分、チーズのおいしさを十分に味わうことができるのです。

丁寧に作られた味

バラットはまるでヨーグルトのように、ヤギの生乳乳酸菌で固めて作られます。ですから真っ白で酸味の強いチーズに仕上がっているのですね。出来上がってからあまり熟成はさせずにすぐに食べきってしまいます。なので、ヤギの生乳の独特の風味も弱めで、初心者でも食べやすい味に仕上がっています。チーズというよりうんと固めのヨーグルトといった味なので、生野菜と共に食べたくなる味でもあります。

甘くしてもしょっぱくしても美味しい

バラットは食べ方が豊富なチーズです。そのまま食べるのはもちろんのこと、はちみつやジャムをつけても美味しくいただけますし、サラダの上に散らしたり、トマトやレタス、ハムと一緒にパンに挟んでも美味しいでしょう。そのまま一口食べて「この味、ちょっと苦手かも」と思っても諦めないでください。何か一品を加えるだけでぐんと食べやすくなることもあるんです。

パーティーのオードブルの一品としても

バラットは味もさることながら、球形にスティックが刺さったリンゴのような独特の形が特徴です。その形が大変個性的で愛らしく、そのままお皿に並べるだけでかわいいオードブルが完成します。ホームパーティーの一皿にいかがでしょうか。また、一個500円程度と、小さい分買いやすい値段になっています。「ヤギのチーズって美味しいのかしら。ちょっとだけ食べてみたい」という方にもお勧めですよ。

美味しいのは春から秋まで

ヤギは牛と比べて乳を出す時期が短く、春から秋までしか搾乳ができません。今は冷凍技術が進みましたので、冷凍されたヤギの生乳を使って1年中チーズ作りができますが、やはり搾りたてのミルクでつくったチーズの美味しさにはかないません。初めてバラットを食べる、という方はぜひ春から秋までの季節の間に買い求めてみてください。特に暑い時期に良く冷えた辛口の白ワインと合わせると、体の中に涼しい風が吹き渡るような心地がします。また、熟成が進むとコクが出てきますが水分が飛んで干からびますので、買ったらできるだけ早く食べましょう。

この記事を読んだ方におすすめの記事はコチラ