バイイ・オゥ・オーティエ

まるで固形のシチュー「バイイ・オゥ・オーティエ」

バイイ・オゥ・オーティエ

ハードタイプのチーズよりも水分が残っていて、シロカビタイプのチーズやウォッシュタイプのチーズのように形を失うほどとろけたりはしない、それがセミハードタイプのチーズの特徴です。まるで粘土のように加工が容易なことから、コショウやハーブが練り込まれたものも多いですね。バイイ・オゥ・オーティエもそんなセミハードタイプのチーズの特性を存分に生かしたチーズ。ハーブを練り込んだ濃厚な美味しさを味わえるチーズです。

ベルギーの伝統的なチーズ

ベルギーのワロン州で作られているバイイ・オゥ・オーティエは、セミハードタイプのチーズです。ベルギーには現在ジャッキー・カン氏という天才的なチーズ熟成士が活躍していて、彼のプロデュースするチーズが何かと注目を集めがちですが、このチーズは昔からベルギーの農家で作り続けられてきたものです。今でも農家の小さな工房でつくられていて、農家制とチーズにしっかりと記されています。洗礼された華やかさはありませんが、原料となった牛の生乳の美味しさをしみじみと感じることがでます。

西洋イラクサとパプリカを練り込んだスパイシーな味

シロカビタイプなどのチーズに比べると、ハードタイプのチーズは食べやすい反面際立った特徴がなく、どれを食べても同じような味と感じがちです。でも、バイイ・オゥ・オーティエは西洋イラクサというハーブとパプリカを練り込んでいますので、他では味わえない独特なスパイシーな味がします。西洋イラクサというのは聞きなれない名前ですが、日本には「ネトル」という名前で花粉症に効くハーブとして紹介されています。また、西洋イラクサの親戚であるイラクサは日本のいたるところに自生しています。道端にしその葉っぱのような草が生えているのを見たことがある方はいませんか?あれがイラクサです。日本ではイラクサを食べる習慣はありませんが、胡椒とバジルとローズマリーを足したような独特の香りと辛みが癖になりそうです。

まるでシチューを食べているようなコク

ハードタイプのチーズほどではありませんが、セミハードタイプのチーズも一定の時間をかけて熟成させるので、水分が飛んでミルクの旨みが凝縮したコクが生まれます。バイイ・オゥ・オーティエは、無殺菌乳製ですからミルクの旨みがより一層力強く感じられるのです。このチーズを食べた人からは「チーズというより固形のシチューを食べているような感じがする」という感想をよくいただきます。ハーブとパプリカを練り込んでいることで、ミルク以外の味が加わり、より複雑な旨みを舌に感じさせるのでしょう。そのまま食べる他、パンに乗せて焼いたり、野菜と合わせてサンドイッチの具材にしても美味しいですよ。その際は普通の食パンよりもライ麦パンなどやや酸味が強い、パンの味がしっかりとしたものを選ぶとチーズのコクに負けません。

ベルギーチーズにはやっぱりビール

スパイシーなチーズ、というとビールのおつまみ、というイメージがありますがバイイ・オゥ・オーティエもお酒に合わせるならばやはりワインよりもビールでしょう。ベルギーのビールはエールタイプのしっかりとした味わいのものが多いのですが、チーズにコクがあるため、ピルスナータイプの爽やかなのど越しのものでもよく合います。日本のビールに合わせても美味しいですよ。

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