アルディ ガスナ ピマン エスプレット

唐辛子の辛みが美味しさの秘密「アルディ ガスナ ピマン デスプレット」

アルディ ガスナ ピマン エスプレット

ヨーロッパのチーズは名前がややこしくて一度では覚えきれないものも多いですが、このチーズもまた長い名前を持っています。アルディ・ガスナとはヒツジのチーズ。ピマンとは唐辛子、エスプレットは村の名前です。つまりエスプレット村で作られた唐辛子入りのヒツジのチーズ、という意味なんですね。

ありそうでなかった唐辛子入りのチーズ

フランスとスペインの国境に近いピレネー地方にあるエスプレット村で作られているヒツジの生乳で作られたアルディ ガスナ ピマン エスプレットは、ハードタイプのチーズです。2000年にAOC(フランスの原産地呼称保護制度)を獲得しました。この村はヒツジの酪農と共に唐辛子の産地としても知られています。チーズに辛みが良く合うことは広く知られていて、ブラックペッパーを練り込んだチーズは数多く製造されているのに、なぜか唐辛子入りのチーズはとても少ないのです。そんな貴重な唐辛子入りのチーズ。チーズの断面のオレンジ色はもちろん唐辛子の色です。とても辛そうに見えますがフランス産のチーズは日本や韓国の唐辛子より辛みが少ないため、子供でも食べられる程度の辛さだそうです。

ピレネーの恵みが凝縮した味

ピレネー地方といえばピレネー山脈が有名です。冬には厳しい寒さに閉ざされる山々ですが、春から秋にかけては豊富な野草を家畜に与えてくれる恵みの山でもあるのです。アルディ ガスナ ピマン デスプレットは、そんなピレネーの山の恵みを存分に食べたヒツジから絞られたミルクで作られているのです。ヒツジは牛よりも授乳期間が短いので、ミルクを出す時期も同じように短いのです。毎年草花が芽吹く早春に出産をし、青々とした草を食べながらミルクを出して子供を育て、そして草が枯れる秋になって授乳を終えるのです。つまり、ヒツジは牛のように冬に干し草を食べて乳を出す、ということがないんですね。その分味が濃厚で脂肪分が高いのです。そんな美味しいミルクで作られたチーズはまさにピレネーの旨みを凝縮したようなコクのある味がします。現在は日本でもおつまみとして唐辛子を混ぜ込んだプロセスチーズが作られていますが、それとはレベルが違う美味しさ。
今まで食べてきたものは何だったんだろう。と思わずため息が出るかもしれません。

このチーズこそお酒に合わせて

辛みのあるチーズというのはお酒のおつまみにぴったりですが、アルディ ガスナ ピマン デスプレットこそワインに合わせてほしいチーズでしょう。チーズというと赤ワインというイメージがありますが、このチーズにぴったりなのは白ワイン。しかも果実味が豊かで甘めのワインのほうが良く合います。薄くスライスしたものをそのまま口に含み、ワインを飲んでみましょう。辛みの奥に隠されたチーズの脂肪分の旨みやコクが舌の上にあふれだしてきますよ。また、同じように甘めの日本酒と合わせても美味しくいただけます。この場合も他の食材と合わせるよりも、チーズ単独で食べるのがお勧めです。お子様に食べさせる場合はまず小さなひとかけを味見させてあげてください。大丈夫なようでしたら、牛乳と一緒に食べてみましょう。ミルクの甘みが唐辛子の辛さを優しく包んでくれます。カルシウムやタンパク質もチーズ単独で食べるよりも多めに取れるので、お勧めですよ。