アッペンツェラー

熟成具合がラベルで分かるチーズ「アッペンツェラー」

アッペンツェラー

スイスのアッペンツェル地方で8世紀から作られてきたという伝統的なハードタイプのチーズ。アッペンツェラーは熟成させる前に塩水でチーズを磨く、というまるでウォッシュタイプのチーズのような工程があります。熟成具合によってラベルが異なるのも大きな特徴です。

独特の香りの元はワインとスパイス入りの塩水

アッペンツェラーはスイスのチーズの中でも長い歴史を持ち、カロリング王朝の始祖、カール大帝が好んで食べたという記録が残っているほどです。分類上はハードタイプになりますが、チーズを熟成させる前にスパイスや白ワイン、さらにシードル(リンゴ酒)が入った塩水で何度も磨くというウォッシュタイプのチーズを作るような工程があります。そのためチーズの表面からはハードタイプにしては強い匂いが漂ってきます。この匂いは外国産のナチュラルチーズを食べなれていない人には少し辛いかもしれません。でも、チーズが大好きという方にとってはたまらない匂いですよ。

熟成によって異なるラベル

アッペンツェラーのもうひとつの特徴は熟成期間によって異なるラベルの色です。

熟成期間3~4ヶ月 銀ラベル
初心者向け。ブドウやリンゴのようなフルーティーな風味の中にかすかな苦みがあります。

アッペンツェラーの特徴2

熟成期間 5~6か月 金ラベル
チーズになれた人向け。
香りがより豊かになりスパイシーなコクが出てきます。

アッペンツェラーの特徴3

熟成期間 6か月以上 黒ラベル
チーズの旨みが凝縮された素晴らしい味になるがその分香りも強くなり、独特の苦みも強くなってくるのでチーズが大好き、という人向け。

チーズの熟成度はなかなかわかりにくく、同じチーズでも熟成度によって味が全く異なってしまうチーズも多いですから、このようにラベルで色分けしてくれるととてもありがたいですね。アッペンツェラーの味はよくグリュイエールに似ている、と言われますがそれよりもさらに深く複雑でナッツのようなコクがあります。食べてみたいけれど、合わなかったらどうしよう、という方はまずグリュイエールに挑戦をしてみましょう。これをおいしいと感じられるのならば、アッペンツェラーも大丈夫です。銀ラベルから始めて黒ラベルまで段階を踏んでいくのも楽しいものですよ。

料理のアクセントにも

一般的に香りの強いチーズは料理に使うよりもそのまま食べることのほうが多いですが、アッペンツェラーは粉にしたり薄くスライスしたりして料理のアクセントとしてもよく使われています。チーズの匂いが苦手、という方はトマトソースやニンニクの風味に合わせてみるのも良いでしょう。また、おつまみとしても優秀でワインだけでなく日本酒や焼酎にも合います。特に日本酒に合う、という意見が多いのでアッペンツェラーを手に入れたなぜひ日本酒と合わせてみてください。黒コショウを少々ふるとよりお酒に合いやすくなります。スイスのチーズはフランスのチーズに比べて輸入量が少ないのが難点ですが、それでも最近は随分と店頭やインターネット通販に並ぶようになりました。知名度はまだまだ低いですが、比較的初心者の方にも食べやすく、ハードタイプなど保存も聞くものも多いですから、ぜひ試してみてくださいね。アッペンツェラーの場合は冷蔵庫で保存をしていてもそれほど風味が変わりませんが密閉しておくと他のも似に匂いが移ることもありません。