エジー・サンドレチーズ

ウォッシュチーズの灰まぶし?エジー・サンドレ

エジー・サンドレチーズ

フランスのウォッシュチーズの王様といえば「エポワス」ですが、このチーズに灰をまぶして長期熟成することにより、エジー・サンドレという別の名前のチーズになるのです。

ウォッシュチーズをさらに熟成

フランスのブルゴーニュ地方で作られているウォッシュチーズ「エポワス」。ブドウから作られた蒸留酒「マール・ド・ブルゴーニュ」を吹き付けて熟成させるため、神様のおみあしとも例えられる強い芳香を放つ素晴らしいチーズです。このチーズに灰をまぶし、さらに2~3か月熟成させたものがエジー・サンドレです。完成したチーズをさらに熟成させるなんてなんだか蛇足のような気がしますが、この熟成によってエポワスは新しい美味しさを纏い、別のチーズへと生まれ変わるのです。

灰はいったい何のため?

エジー・サンドレの最大の特徴は表面にまぶされた灰。この灰の原料は樫やぶどうの木です。ブドウからできたお酒で表面をあらわれ、ブドウの木から作られた灰をまぶされる。まさにブドウとワインの産地ならではのチーズですね。この灰はまだチーズ専用の保管庫がなかった時代に、酸味を抑えハエなどの虫を寄せ付けないためにまぶされました。ヤギのチーズでも灰をまぶしたものがありますが、あれも酸味と乾燥を抑える役割があります。現代では温度管理ができるチーズ専用の保管庫がありますから、本当は灰をまぶす必要はありません。しかし、伝統的なスタイルを守るために灰をかぶしつづけているのだとか。この灰には塩が混ぜられていて、衛生的に作られているので食べることも可能です。

最初は石ころ、最後はトロトロ

若い時のエジーサンドレはみっしりと固く、灰まみれの外見からまるで石ころのようです。熟成が進むにつれて、中身がトロトロになり最後は形を保てなくなるほど柔らかくなるそうです。「エポワス」がとても強い匂いで、玄人好みとされているのに対し、エジーサンドレはそれほど匂いがきつくなく、初心者でも食べることができます。ただ灰をまぶして埋めただけで、これだけの変化があるなんて面白いですね。灰まみれのまま切って食べたり、トロトロにとけた部分をスプーンですくって食べたりするのが一般的です。味はナッツを思わせるコクがあり、熟成が進むにつれて甘みが強くなるようです。灰に含まれている塩が程よいアクセントになりますが、気になる方は軽くチーズの表面をはたいて灰を落としてから食べるとよいでしょう。

良く冷えた白ワインと一緒に

ウォッシュチーズはそのまま食べるのが一番おいしい食べ方。エジー・サンドレもお酒のおつまみとしてそのままいただくのが一番です。ブドウによって熟成させられるチーズですから、もちろんワインとの相性は抜群。でも、エポワスが赤ワインと相性が良いのに対し、このエジー・サンドレチーズは白ワインとのほうが相性が良いのです。ただ灰をまぶして熟成させただけなのに、なんという変わりようでしょう。入手方法としては、大手デパートのチーズ売り場やインターネットの通販が一般的です。場所によっては「食べ比べセット」と称してエポワスとエジー・サンドレのセットを売っているところもあります。興味がある方は食べ比べてみるのも面白いかもしれません。エジー・サンドレは放っておくとどんどん柔らかくなってしまいますので、もし数回に分けて食べるのならば、タッパー等の容器の中に保存しておきましょう。

この記事を読んだ方におすすめの記事はコチラ