グリエールチーズの豆知識

チーズフォンデュの元 グリエールチーズ

グリエールチーズ

エメンタールと同じスイス生まれのチーズ。ふるさとははグリュイエール地方です。ですから、より正しい発音で書き表すとグリュイエールチーズとなりますが、日本ではグリエールチーズと表記することが多いですね。直径が40センチ、重さが40キロ前後の巨大な円盤状に形成し、一個作るのに400~500リットルの牛乳が入ります。塩水で拭きながら6か月以上熟成させて初めて食べられるようになります。

ナッツのようなコクと柔らかな旨味が特徴

熟成期間の長いチーズの割には、グリエールチーズは味に癖が無くチーズが苦手な人でも食べやすい、といわれています。若いときは乳白色だった色は熟成が進むにつれてだんだんと黄色味が強くなっていくのですよ。そのまま食べても美味しいですが、熱を加えると旨味がより膨らむので、グラタンやキッシュ、それにオニオングラタンスープなどに用いられます。しかし、グリエールチーズの料理の中で一番有名なのは、何といってもチーズフォンヂュでしょう。エメンタールと一緒に熱を加えて溶けたところをお好みの野菜やフランスパンにつけて食べる。これがもっとも美味しい食べ方かもしれません。また、チーズと言えばワインですが、このチーズは塩味も薄いのでコーヒーや紅茶と一緒に食べても美味しいのです。

フランス産?スイス産?

実はフランスは長い間自国で作られた硬質チーズを「グリエール」と呼んできました。しかし、フランスの原産地統制呼称の指摘を受け、スイス産のものしか「グリエール」の呼称が使えなくなってしまったのです。これに困ったのは今までフランス産「グリエール」を作り続けてきた人々。なんとか「グリエール」の呼称を使わせてもらえるように働きかけ、ついに2012年にフランス産「グリエール」チーズの呼称が認められるようになりました。しかし、「チーズの表面がさくらんぼ大の穴の開いた有穴質」のものに限るという条件付きだったのです。ですから今はスイス産のグリエールとフランス産のグリエールが存在しますが、穴の開いていないものがスイス産で、穴の開いてあるものがフランス産と一目でわかるようになっています。また、このチーズはヨーロッパ中で製造されていて、ギリシャではグラヴィエーラと呼ばれるそっくりな味のチーズがあるそうです。機会があれば本家グリエールチーズと、その他のグリエール風チーズを食べ比べてみても面白いかもしれません。

一大観光地グリュエール

グリエールチーズ

所で、グリエールチーズのふるさとであるグリュエールは今やチーズのおかげで一大観光地になっています。駅のすぐ目の前にレストランが併設されたチーズ工場があり、大人から子供まで楽しみながらチーズ作りを見学することができます。また、お城や別の場所に昔ながらのチーズ工房もあり、世界中から観光客が訪れているそうです。グリュエール村自体は、1時間もあれば一周できてしまいそうなくらい小さな村。でもチーズのおかげで人口の何倍もの人が常時やってくるので、景観を壊さないように昔ながらの建物がたくさん残っているそうです。もちろん、村の色々な所で名物のチーズフォンヂュがたべられます。チーズのおかげで世界中から観光客がやってくるなんて、グリエールチーズがどれほど世界中で愛されているチーズか良く分りますね。日本からのツアーもあるそうなので、興味を持たれた方は参加してみてはいかがでしょうか。