プロセスチーズの作り方

日本人にとって一番身近な人気のチーズ。

プロセスチーズは日本人にとって一番身近なチーズです。よくサンドイッチやパンにはさむスライスチーズもとろけるチーズもみんなプロセスチーズです。

プロセスチーズ

原料は複数のチーズ。プロセスチーズの作り方

プロセスチーズのプロセスとは加工した、手を加えたという意味です。カマンベール等のチーズはナチュラルチーズといわれています。このふたつの違いはなんでしょう。ナチュラルチーズ中には乳酸菌がまだ生きていますから、時間がたつと風味が変わっていきます。
では、プロセスチーズはどうでしょうか。作り方を見ていきましょう。

原材料となるナチュラルチーズを砕く

プロセスチーズの作り方2

熱を加えて溶かす。これによって乳酸菌や酵素は死滅する

プロセスチーズの作り方3

熱いうちに型に詰める

つまりプロセスチーズとは、ナチュラルチーズを一度溶かして固めたものだったのです。
乳酸菌や酵素が加熱により死滅しているため、プロセスチーズは長期間置いておいても味は変わらないのです。

普及するきっかけは第一次世界大戦の軍隊用の保存食

このように手間をかけてプロセスチーズが作られたきっかけは、第一次世界大戦にありました。栄養たっぷりのチーズは軍隊の食料としてはうってつけですが、フレッシュチーズは風味が変わりやすく傷みやすいのが難点でした。そこに革命をおこしたのがアメリカのJames L. Kraft氏。彼は1916年に「ナチュラルチーズを熱して溶かし、乳化剤として塩を加える」というプロセスチーズの特許を取得し、これにより長期保存可能なチーズが誕生しました。保存期間の長く、栄養価も高いチーズは戦争中の保存食料としてはうってつけで戦争中約600万トンも出荷されました。

日本人には食べやすいクセのなさが人気

日本にプロセスチーズが根付いた理由は、クセのなさと形でした。チーズは日本人にとっては新しい食べ物。あまりクセのあるチーズは受け入れられなかったのです。それに、チーズがまだ珍しい食べ物だった頃、ベージュ色でごろっとした塊のチーズは石鹸を連想させ敬遠されたとも伝えられています。そういった事からも、くせが少なくどのような形にも加工できるスライスチーズが受け入れられていったのでしょう。

洋食から和食までプロセスチーズは使い方が豊富

食卓を美味しく彩り続けてくれてるプロセスチーズ。それはやはり、多くの人が食べて「美味しい」と思える味だからでしょう。プロセスチーズは匂いも薄く、味もナチュラルチーズに比べればあっさりとしています。つまり、料理に使えば主張しすぎずに素材の味をひきたててくれるのです。和食にチーズを使うことはすっかりおなじみになりましたが、もし、ナチュラルチーズしかなかったら、その頻度はずっと少なかったかもしれません。また、値段が比較的安価なのも魅力です。スライスタイプのプロセスチーズが一袋200円~350円前後なのにナチュラルチーズは100グラム600円前後。これは輸入チーズに関税がかけられているせいもありますが、もしプロセスチーズがなかったら、私たちの食卓からチーズは随分と縁遠いものになっていたことでしょう。

日本のプロセスチーズは味の種類が豊富

日本のプロセスチーズの大きな特徴として、バラエティ豊かな味つけがあります。明太子味やわさび味、ミートソース味などまであるんです。日本に来た外国人がお土産に買っていくこともあるそうですから、やはり世界的に見ても珍しいのでしょう。これもまた、プロセスチーズが加工しやすく癖がないおかげなのです。